文化鍋で作る今季初タラ鍋に今季初白菜
頬に当たる冷たい空気に鍋だな、と思う
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金曜日は福島県から持ち帰った水産生物と産物の整理で費えた。
土曜日は旅の疲れに、産物整理・生物の同定(種を割り出す作業)の疲れの二重奏でなにがなんだかわからない日だった。
日曜日、窓を開けるとやけに風が冷たく、まさに鍋日和だ。
水産物が底をついたときで、たまには魚を食べない日があってもいいだろうと思ったものの、なんだか寂しくなって近所のスーパーまで鍋材料を買いに行く。
驚くほど魚がなかった。
養殖魚ばかりなのは海が荒れているせいだろう。
目的の北海道産マダラの切り身はあったにはあったが1パックだけ。
塩ダラ(「ぶわたら」ともいい塩蔵したマダラ)がなく、残っていたのは生(塩をしていない)タラである。
さて、福島県相馬市で今季初めて白菜を買った。
新潟県胎内市中条で文化鍋(ふた付き両手のアルミ鍋)を買った。
これで鍋を作る。
マダラは食べやすい大きさに切る。
振り塩をして少し寝かせて湯に通して氷水に落とし、表面のぬめりを流し水分を切る。
白菜など野菜は食べやすい大きさに切る。
高知県の酢みかんは黄色くなってしまっているので香りは少ないものの、果汁はたっぷり絞れるので、たっぷり切る。
鍋にソウダ節でとっただし半分、水半分を合わせて塩と酒で味つけする。
後は煮ながら食べるだけだ。
マダラの切り身は手に入れやすく、しかもハズレがない。
関東では至って日常的なタラだが、鍋ものにすると最強だと思う。
煮えたタラは矢鱈においしい。
身は層をなしており非常に柔らかく脆弱で甘味と魚ならではのうま味がある。
白菜は日数の少ない品種(白菜は品種名+結球までの日数で、今あるものは夏撒き)だと思うが、久しぶりに食べるとうまいな。
魚、野菜、豆腐など多様で量食べられるのも鍋のよさだ。
酒は福島県二本松市の「千功成 本醸造」(檜物屋酒造店)。
名前はボク好みではないが、味はボク好み。

