202510/21掲載

マイワシは北海道に限ると言いそうになる

北海道道東のマイワシはすばらしい刺身になる


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に北海道根室・厚岸産マイワシが連続してきている。
近所のスーパーにもあるので、一消費者になるとこれまた北海道産のサンマか、北海道産のマイワシか、で迷うかも。
非常にいい感じの岩手県産ゴマサバが格安なので、そっちもいいとかとか。

さて、北海道根室産は売れに売れ、残ったのはたったの5尾だけ。
市場の残りものにいいものはなし、なので迷ったけどすべて買う。
残り全買いは気持ちのいいものだ。

刺身になりそうなものは1尾しかないので、とりあえず1尾だけ刺身で味見。
根室で10月半ばといえば本来は冬だろうに、それほど低水温に強くないマイワシが揚がり、しかもべっとりと脂がのっているのって、不思議である。
温暖化はわかっているのに、信じられぬ思いがする。
それにしても10月の根室産マイワシは非常にうまい。

北海道のマイワシに高知県の酢みかん


さて、本番は夜だ。
高知県土佐市、白木果樹園の酢みかんと、酢みかんの会でもらった、酢みかんはすでに何が何だかわからなくなってしまっている。
これをたっぷり切っておき、そこに根室産マイワシの塩焼きを添える。
最近、酢みかんは添え物に思えなくなっている。
脂がのっているので少し燃やしてしまい、あんまりキレイじゃないけれど、マイワシには独特の風味があり、燃えた脂の香りがまた素晴らしい。

この濃厚かつ強い味のマイワシに酢みかんをたっぷり絞り込んでは食らう。
一応、「鶴の友 特撰」を用意してあったが、飲むのを忘れていた。

小振りではあるが脂がのっている根室のマイワシ


マイワシは平均すると体長20cm前後の小魚である。
北太平洋に広い生息域をもち、国内では九州以北にいる。
不漁期と豊漁期があり、今現在不漁期を脱してじょじょに豊漁期に向かっている気がする。
国内の食、また畜産業、農業などにも大きな役割を担ってきた、重要な魚でもある。
山陰、千葉、青森などが代表的な産地だったが、近年、北海道が目立つ。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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マイワシのサムネイル写真
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