202510/18掲載

スズキのカルパッチョにピンクレモネード

刺身よりもカルパッチョで知るスズキの実力


八王子卸売協同組合、舵丸水産に香川県観音寺産のスズキが来ていた。
重さからすると平均2㎏前後で買いやすいので1本買いする。
以上は前回も書いた。

さて、刺身にして、今度はカルパッチョにする。
皮を引いた身をできるだけ薄く切る。
皿ににんにく、塩、オリーブオイルを敷く。
ここにスズキの身を並べて行く。
上からスプーンでとんとんと叩いて身を調味料と馴染ませる。
上からも軽く振り塩をし、高知県土佐市『白木果樹園』のピンクレモネードをたらす。
タイムと黄色い激辛唐辛子を散らし、ピンクレモネードも散らす。

スズキくらいカルパッチョに向いた魚はないかもしれない。
くせのない白身で身質がいいので多少たたいても食感は残る。
魚らしいうま味が豊かで、ほんのりと甘味がある。
最近、新しい白身魚が大挙して押し寄せているために、影が薄くなったスズキの、味の実力を再確認した。
ここにピンクレモネードのほどよい酸味、甘味が合う。

合わせたのはジンのソーダ割りにピンクレモネードで、ピンクレモネードずくめな夜だった。

出世魚で、今回のサイズはスズキくらすのスズキ


スズキは北海道から九州までの川の河口域、内湾にいる。
成長すると全長1m前後になる大型魚で、出世魚でもある。
古くから国内を代表する高級魚であったが、高度成長期の海の汚染で安い魚の代名詞となってしまっていた。
近年、水質が向上したために徐々に昔の名声を取り戻しつつある。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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