スマ
代表的な呼び名ヤイト
全関連コラム
コラム
小田原産小スマの刺身コラム
スマとレッドアンデスに結婚してもらう郷土料理
スマのスパゲッティは〈delizioso〉料理法・レシピ
スマ汁ものバリエーションコラム
酷暑なのでスマと夕顔の韓国風スープコラム
スマとタイムに結婚してもらう料理法・レシピ
五島列島産スマの刺身あい盛り郷土料理
徳島県海陽町宍喰のヒライの焼き切り
珍魚度・珍しさ | ★★ 少し努力すれば手に入る |
---|---|
魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★★ 究極の美味 |
分類 | 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科マグロ族スマ属
|
---|---|
外国名 | Kawa kawa, Eastern little tuna, Little tunny, Wavyback skipjack, Mackerel-nuna 台湾/花煙(hua yen)、三點仔、巴鰹
|
学名 | Euthynnus affinis (Cantor, 1849)
|
漢字・学名由来 | 漢字 縞鰹、須満、須万 Standard Japanese name / Suma |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。
[宮城県気仙沼]、千葉県外房、相模湾〜屋久島の太平洋沿岸、[北海道日本海側せたな町]、兵庫県浜坂日本海側〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、琉球列島、小笠原諸島。
朝鮮半島南岸、済州島、インド・太平洋の温帯・熱帯域。
生態
ー
基本情報
北海道南部以南に生息している。旧カツオ科・マグロ科の赤身魚の中では中型種。余談だが、スマの仲間は国内では1属1種だが、東太平洋にBlack skipjack[Euthynnus lineatus Kishinouye, 1920]、大西洋にはスマよりも小型のタイセイヨウヤイト[Euthynnus alletteratus (Rafinesque, 1810)/Little tunny)]がいる。
比較的温暖な海域を大きな群れを作らず回遊している。古くは西日本に多く、東日本には少なかった。
カツオと比べるととれる量は少ない。ただ2000年以前は非常にローカルな魚だったが漁獲量が増えており、流通技術の向上で関東などで見かける機会が増えている。味のよさを知る人は多く、近年、大型は明らかに高級魚である。
珍魚度 珍しい魚ではなく近年徐々に水揚げ量も増えてきている。探せば手に入る。
水産基本情報
市場での評価 入荷量が増えている。古くは安い魚だったが、今や高級魚である。
漁法 巻き網、定置網、釣り
産地 鹿児島県、三重県、和歌山県、神奈川県
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの。硬いもの。
味わい
旬は春〜夏。ただし初秋から秋の産卵後以外あまり味が落ちないなど旬がはっきりしない。寒い時季にも脂がのっている個体があり、大きい方がおいしい。
また小振りの若い個体は晩秋から春にかけてもやや脂がのる程度で、大型と比べると味が落ちるが、逆に大型の味が落ちる8月後半から9月にも味はいい。
鱗は前方部分のみ、皮が薄い。骨はあまり硬くない。
血合いは大きい。脂がのると赤みが濁る。熱を通してもあまり縮まない。
あらなどからいいだしが出る。
栄養
ー
危険性など
ー
食べ方・料理法・作り方
鹿児島県産の梅雨時、2㎏上、卵巣が膨らんでいた固体。下ろしているときから脂を感じる。三枚に下ろして血合いをのぞき、少し厚めに切りつける。身はしっとりと柔らかく、口に含むと脂が溶け出して、甘い。酸味は少なく、魚らしいうま味がとても豊か。絶品としかいいようがない。
好んで食べる地域・名物料理
水洗いして三枚に下ろし、背と腹を分け血合い部分を切り取る。表面をあぶり、刺身状に切り、塩を振り柚子酢をふってたたく。上に玉ねぎのせん切りを飾る。[徳島県海部郡海陽町宍喰]
加工品・名産品
ー
釣り情報
ー
歴史・ことわざなど
ー
地方名・市場名
参考三重県『東紀州のお魚リスト』 場所三重県東紀州
参考文献 場所三重県鳥羽市
場所千葉県外房、神奈川県相模湾周辺
参考島根県水産技術センター 場所島根県東部
参考島根県水産技術センター 場所島根県西部
場所徳島県海部郡海陽町宍喰
場所徳島県海陽町海部
参考文献 場所愛媛県宇和島
参考文献 場所東京
参考文献 場所東京、高知、愛媛県宇和島
参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004) 場所東京都
場所東京都三宅島
場所東京都伊豆諸島など
参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004) 場所東京都伊豆諸島・小笠原など
参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004) 場所東京都伊豆諸島周辺域
参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004) 場所東京都八丈島
参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004) 場所東京都八丈島(c)
参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004) 場所東京都八丈島・八丈島
場所東京都八丈島(b)
参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004) 場所東京都諸島部
参考『魚名からみる自然認識:沖縄・伊良部島の素潜り漁師の事例から』(高橋そよ 2014年03) 場所沖縄県伊良部島
場所熊本
参考井上正一郎さん 場所熊本県天草市
場所神奈川県相模湾周辺
場所神奈川県相模湾周辺b
参考長浜鮮魚市場20181122 場所福岡県福岡市
参考静岡県水産・海洋技術研究所・伊豆分場 場所静岡県伊豆富戸
参考静岡県水産・海洋技術研究所・伊豆分場 場所静岡県伊豆稲取
参考奄美漁業協同組合 場所鹿児島県奄美大島
参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 場所鹿児島県種子島
参考鹿児島市田中水産 場所鹿児島県鹿児島市
備考鹿児島魚市場など。 参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 場所鹿児島県鹿児島市・種子島
参考伊藤佳代さん、『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 場所高知県宿毛市田ノ浦すくも湾漁協、鹿児島県南さつま市笠沙・屋久島・種子島
場所神奈川県真鶴
備考「ジュー(しっぽ)」が「ガジれてる(細くくびれてる)」という意味。 参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012)、河村雄太さん(石垣市)、河村雄太さん 場所沖縄県南城市知念・石垣島
参考聞取、三重県『東紀州のお魚リスト』 場所三重県東紀州・熊野市
場所沖縄
場所徳島県海部郡美波町日和佐・美波町牟岐・海陽町『宍喰漁業協同組合』
場所宮崎県日南市油津
参考島根県水産技術センター、『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012)、河村雄太さん(石垣市) 場所東京都伊豆諸島、三重県志摩市大王町・熊野市遊木漁港、和歌山県串本町、島根県東部・西部、山口県日本海側、徳島県美波町由岐、沖縄県南城市知念
参考文献より。