202408/08掲載

スマとタイムに結婚してもらう

どちらかというと漁師料理、そこにハーブをば


スマとにんにく醤油和えに箸を伸ばしながら、当たり前すぎて、なにを今更と思えてきた。
今回の鹿児島県産スマは8月になっても脂がのっていて、単に刺身にして十二分にうまい。
うまいんだけどにんにく醤油で和えてみたのは、このところ何固体か、脂の乗り具合を見ているので、ボク自身、飽きが来ているせいだ。
それにしても醤油・にんにくとスマの相性は抜群にいい。魚のうま味、酸味、脂と絶妙にバランスがとれている。
でも、これだって至極在り来たりなものに思えてきた、なんとかしなくてはならぬ。
古い上着をずーっと着続けているような、そんな思いに駆られる。
そこで取り出したるはタイム(コモンタイム)である。
当然、スカボロフェアを歌いながら、葉をこそげ取っては散らし散らしする。
タイムの香りは意外に強い。
甘いに香りの中に、少し鼻に抜けるような、ツンとくるものもある。
ベストカップルに余計なものを、と思ったら、意外にもなくてはならない香りに思えてきた。
スマに、にんにく醤油にタイムはとても合うという小さな小さな発見をして、なんだか小躍りしたくなる。
これに岐阜県八百津の「玉柏」をば、正一合。

決して大型ではなく、あえて言うと若い個体だ


今回のものは、八王子綜合卸売センター、福泉で買ったもので、全長48cm ・1.594kgなので決して大型ではない。
あまり期待しないで持ち帰り、三枚に下ろしにすると包丁が重いのである。
予想外に脂がのっている。
皮を引き、刺身で食べるとたっぷり食べられそうなくらいにうまい。
ただし、今回はにんにく・醤油と和えて、最近愛してやまないタイムを散らした。

このコラムに関係する種

スマのサムネイル写真
スマKawa kawa, Eastern little tuna, Little tunny, Wavyback skipjack, Mackerel-nuna 台湾/花煙(hua yen)、三點仔、巴鰹海水魚。[宮城県気仙沼]、千葉県外房、相模湾〜屋久島の太平洋沿岸、[北海道日本海側せたな町]、兵庫県浜坂日本海側〜九州・・・・
詳細ページへ

関連記事 ▽




呼び名検索

方言を含む全ての名(標準和名,方言,呼び名,外国名,学名)から水産物を検索します。

閉じる