202508/14掲載

千葉県船橋産、ぎりぎり新子の酢じめ

そろそろ「こはだ」の時季になりそうだ


八王子卸売協同組合、舵丸水産に江戸前、船橋(千葉県船橋市)から新子なのか、「こはだ」なのか微妙なのがやって来ていた。
7月とは違い、10cm・15g前後なので開きやすいのもありがたい。
開いてみたら1枚漬け(1尾で1かんの握り)には小さすぎるので、ぎりぎり新子ということにする。
最近、豊洲でもそうだが、多少大きくても新子で通っていることが多い。
個人的には1枚漬けになるサイズは「こはだ」である。
ボクの最大のテーマは季節と地域性なのであるが、コノシロには未だに季節が感じられる。

コノシロはこのサイズから味わい深くなる。
新子は季節を味わうものだが、成長するに従いコノシロの味を楽しむものに代わる。
このサイズはうま味が豊かで、柔らかいのであっけなく喉に消えていく。
いくらでも食べられるし、箸が伸びて困る。

非常に軽い味なので、夜の酒に合う。
最近、夜酒が多く、PCを終了させてからの時間を楽しむことが多い。
そんなときにもこのサイズは好ましい。
群馬県前橋市、「桂川」を正一合。

このサイズのコノシロを開くのはあっと言う間だ


コノシロは北海道南部以南の汽水域や内湾に生息している。
体長26㎝前後になるマイワシやニシンと同じ、ニシン目の魚だ。
古くから馴染みの食用魚で、特に江戸前ずしには欠かせない存在である。

10cm・15g前後を開いて背鰭を取り、腹骨を削り取る。
強めの塩をして10分置き、酢で塩を洗い流し、そのまま寝かせる。

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コノシロのサムネイル写真
コノシロDotted gizzard shad内湾、汽水域(河口域)。北海道積丹半島南部〜津軽海峡東部・青森県八戸・岩手県大槌町・大船渡湾、仙台湾〜九州南岸の大平洋・・・・
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