
48cm TL 前後になる。後鼻孔は目の中央の高さよりも下にある。目の後縁に暗色斑がない。
シロアナゴの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度 |
食べ物としての重要度 |
味の評価度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
★ 食用として認知されていない |
★★★ 美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区真骨亜区カライワシ下区ウナギ目アナゴ亜目アナゴ科ホンメダマアナゴ亜科ゴテンアナゴ属
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外国名 |
Conger
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学名 |
Ariosoma shiroanago (Asano, 1958)
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漢字・学名由来 |
漢字 白穴子
由来・語源 全体に白っぽく見えるためだと思われる。浅野博利さんの命名か? |
地方名・市場名 [?] |
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生息域 |
海水魚。主に水深約130m-150m(水深30m-275m)の砂地、砂泥地。
千葉県州崎、相模湾二宮沖、愛知県〜熊野灘、土佐湾、豊後水道、若狭湾、山口県日本海側、五島列島北西・南西沖、東シナ海大陸棚斜面域。
朝鮮半島南岸。 |
生態 |
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基本情報 |
アナゴ科では珍しい部類だと思う。流通上では一度も見ていない。主に愛知県以南に多いようだが、たぶんゴテンアナゴやギンアナゴ、オキアナゴなどと混同されているのだと思う。
ゴテンアナゴ属でゴテンアナゴに似た味わいで、アナゴ科のなかでは味のいい種だ。 |
水産基本情報 |
市場での評価/流通上見ていない。
漁法/定置網
産地/神奈川県 |
選び方 |
触って張りがあり、ヌメリが白くなっていないもの。 |
味わい |
旬は不明だが、産卵前の春〜夏ではないかと思う。
ヌメリは少ない。小骨は弱く、皮はやや薄い。
白身で脂は少ない。真子は味がいい。 |
栄養 |
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寄生虫 |
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食べ方・料理法・作り方 |
シロアナゴの料理法・調理法・食べ方/揚げる(天ぷら)、焼く(素焼き)、煮る(煮つけ) シロアナゴの天ぷら 穴子(マアナゴ)との違いは脂ののりと皮目が薄いことである。逆に言えばあっさりと食べやすい。表面のぬめりを包丁などでこそげ落とす。開いて揚げやすい大きさに切る。小麦粉をまぶして衣をつけて高温で揚げる。意外に骨は気にならない。ややたんぱくな味わいながら捨てがたい味だ。
シロアナゴの素焼き ヌメリをこそげ開く。焼きやすい大きさに切り、水分をよく紙などで吸収させておく。これを素焼きにする。皮目の穴子らしい風味は少ないものの、香ばしく、身はたんぱくではあるが味わい深い。 シロアナゴの真子煮つけ 8月中旬の固体は、腹いっぱいに真子を抱いていた。これを取り置いて、酒・醤油・みりん・少量の水であっさり短時間煮た。真子自体に味があり、卵粒が小さく口当たりがいい。非常に美味。 |
好んで食べる地域・名物料理 |
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加工品・名産品 |
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釣り情報 |
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歴史・ことわざ・雑学など |
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参考文献・協力 |
協力/岩田昭人さん(三重県尾鷲市)、山崎哲也さん(神奈川県二宮定置) 同定/日比野友亮さん
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会) |
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