オオコシダカガンガラ
Scientific Name / Omphalius pfeifferi carpenteri (Dunker,1882)
殻長4cm前後になり背が高い。螺層(層の表面)は斜めに走る肋が強く盛り上がる。殻底は斜めの螺肋、溝がある。[新潟県佐渡]
オオコシダカガンガラの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
![殻長4cm前後になり背が高い。螺層(層の表面)は斜めに走る肋が強く盛り上がる。殻底は斜めの螺肋、溝がある。[新潟県佐渡]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1029/Thumb630/ookosidakagangara.jpg)
![殻長4cm前後になり背が高い。典型的なタイプ。[長崎県産]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1029/Thumb630/ookosidakagangarasado.jpg)
![殻長4cm前後になり背が高い。斜めの肋が弱く、非常に塔が高いタイプ。[長崎県産]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1029/Thumb630/ookosidakagangaranagasaki.jpg)
![塔は高いが殻底は比較的滑らかで溝が出来ないタイプ。同定はバテイラになる。[三重県尾鷲産]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1029/Thumb630/ookosidakagangaraowase.jpg)
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★★
知っていたら達人級★★
地域的、嗜好品的なもの★★★
美味分類 軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目ニシキウズガイ上科バテイラ科(クボガイ科)コシダカガンガラ属外国名 ー学名 Omphalius pfeifferi carpenteri (Dunker,1882)漢字・学名由来 漢字 大腰高岩殻
由来・語源 コシダカガンガラよりも大きいという意味。「がんがら」はまるで岩のかけらのようだから。「こしだか」は殻高がある。地方名・市場名 地方名・市場名は長いため下部に移動しました。クリックでジャンプします。 生息域 海水生。日本海の北海道南部〜九州西岸。太平洋側にはいない。生態 ー基本情報 日本海を代表する磯の巻き貝。太平洋側にはいないとされているが三重県にそっくりなものが生息する。
採取されて流通にものり、産地周辺で売り買いされている。
磯の香りと、貝らしいうま味が豊かでおいしい。
一般にこのような磯の小型の巻き貝は何種類かが混ざって流通する。水産基本情報 市場での評価 流通は希。やや高値。
漁法 採取
産地 長崎県選び方 原則的に生きているもの。味わい 旬は春。
貝殻は厚く、口はあまり大きくない。身は取り出しにくい。栄養 ー寄生虫 ー食べ方・料理法・作り方 好んで食べる地域・名物料理 ぐっちょの味噌汁 「ぐっちょ」はオオコシダカガンガラとコシダカガンガラの総称。水から煮出してみそ汁にする。[『四季の料理 飛島に伝わる郷土料理Ⅱ』(酒田市農林水産課)]
したなみのみそ汁 「したなみ」はコシダカガンガラ、オオコシダカガンガラ、イシダタミなどの総称。これを夏にみそ汁にする。[『つるおかおうち御膳』(鶴岡市食教育・地産地消推進協議会 鶴岡市)]加工品・名産品 ー釣り情報 ー歴史・ことわざ・雑学など ー参考文献・協力 『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)、『日本語源大辞典』(小学館)、『つるおかおうち御膳』(鶴岡市食教育・地産地消推進協議会 鶴岡市)地方名・市場名 [?]