殻長2.8cm前後。多数の斜めの筋があるが、あまり深くはなく表面はすべすべしたように思える。臍孔周辺は緑色に染まることが多い。
クマノコガイの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足亜綱ニシキウズガイ目ニシキウズガイ上科リュウテン科クボガイ亜科クボガイ属外国名
学名
Chlorostoma xanthostigma A.Adans,1853漢字・学名由来
漢字 熊子貝 Kumanokogai
由来・語源 まっくろで熊の子を思わせる姿から。地方名・市場名
生息域
生態
ー基本情報
磯などでの遊び、浜下りのときに食べる磯の巻き貝。
海辺ではみそ汁にしたり、晩酌のともにする。
多くの地方で売り買いできない、磯の巻き貝というと分かりやすそう。水産基本情報
市場での評価 ニシキウズガイ科で磯にいる巻き貝は1970年代前後から高騰している。筆頭にあるのがシッタカ(バテイラ)。日本海で主流のオオコシダカガンガラ。他にはコシダカガンガラ、クボガイ、ヘソアキクボガイ、ヒメクボガイ、クマノコガイなどがある。ヒメクボガイ、コシダカガンガラ、クマノコガイはこのなかでもっとも安い磯の巻き貝といえる。
漁法 採取
産地選び方
ー味わい
旬は春だと思われる。
貝殻はやや厚みがあり重い。足は大きくワタに苦みがない。筋肉の甘味は磯の巻き貝のなかでも強い方。
料理の方向性小形の貝なので基本的にゆでる、煮るが基本形。水を大目にすると汁になる。またゆでて身を取り出して天ぷらにしてもいい。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
季語歳時記では春 桃の節句などに浜や山で弁当を持ち遊ぶ習慣があり、磯遊びもそのひとつ。磯で貝などを漁って食べるのだが、クマノコガイも代表的な収穫物のひとつ。
磯遊びの代表的な収穫物ニシキウズガイ科/バテイラ、オオコシダカガンガラ、コシダカガンガラ、ヒメクボガイ、クボガイ、ヘソアキクボガイ、クマノコガイ、イシダタミ
アッキガイ科/イボニシ、レイシガイ
ソデボラ科/マガキガイ
カサガイ類/ベッコウガサ、ヨメガカサ、マツバガイ、ウノアシ参考文献・協力
協力/田中水産(鹿児島県鹿児島市)、次郎長寿司・橋本歩(愛媛県八幡浜)
『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)