アシナガイバラモエビ

Scientific Name / Lebbeus longipes (Kobjakova,1936)

アシナガイバラモエビの形態写真

全長10cm前後になる。
アシナガイバラモエビの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
全長10cm前後になる。全長10cm前後になる。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    節足動物門甲殻亜門軟甲綱(エビ綱)真軟甲亜綱エビ上目十脚目抱卵亜目十脚目コエビ下目モエビ科イバラモエビ属

    外国名

    学名

    Lebbeus longipes (Kobjakova,1936)

    漢字・学名由来

    漢字/脚長棘藻蝦 Standard Japanese name / Ashinagaibaramoebi
    由来・語源/不明。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。水深300-600m。
    日本海。

    生態

    基本情報

    日本海の底曳き網などに混ざるエビである。ときに水揚げされて利用されているが全国的に流通したことはない。非常に味のいいエビで、まとまれば人気の的になると思われる。
    珍しさ度 珍しいとまでは言えないが、流通しない上に、漁師さんなどが自家消費している可能性が高いので手に入れるのは至難。

    水産基本情報

    市場での評価/流通したことがないと思われる。
    漁法/底曳き網、カゴ漁
    産地/福井県、新潟県

    選び方

    斑紋や赤みの強いもの。ほぼ冷凍流通なので、冷凍焼けしていないもの。

    味わい

    旬は不明である。6月は抱卵期のようだが、味との関係はわからない。
    額角・尾節以外の棘は硬くない。殻は柔らかく剥きやすい。筋肉は日を通しても硬く締まらない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    アシナガイバラモエビの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)、揚げる(天ぷら)、煮る(塩ゆで、醤油煮)、ソテー(アヒージョ)

    アシナガイバラモエビの刺身 小さなエビなので殻を剥くのが大変であるが、シラエビと比べると楽やも知れない。頭部を外し、ていねいに剥き上げる。
    水分が多くねっとりとした食感で甘味がとても強い。甘えび(ホッコクアカエビ)に勝るとも劣らぬおいしさである。

    アシナガイバラモエビの天ぷら 額角が硬いので頭部と、尾節の棘だけは取り去る。塩水でざっと洗い、水分をよくきる。小麦粉をまぶして衣をつけて高温で短時間揚げる。香ばしい中にエビらしい風味が香る。甘味が強くて非常においしい。
    アシナガイバラモエビの醤油煮 解凍して水分をよくきる。これを酒・みりん・醤油・水を沸かした中で煮る。鍋を動かしながら煮汁をからめながら煮上げていく。甘味の豊かなエビで醤油との相性が抜群にいい。
    アシナガイバラモエビの塩ゆで 解凍してザルなどに広げて水分をよくきる。これを多めの塩を溶かし込んだ塩水の中で煮る。あまり煮すぎない方がいい。額角と尾節の棘を除けば殻ごと食べられる。外子がおいしい。
    アシナガイバラモエビのアヒージョ 解凍して頭部と尾節の棘を取り去る。塩水で洗い。水分をよくきり、より水分を取るために冷蔵庫で少し寝かせる。小型の耐熱性の器にオリーブオイル・にんにく・エビを入れて加熱する。エビに火が通りかけたら塩コショウし、シェリー酒を振り出来上がる。ちょっとしたおつまみで、思った以上に強い味がする。エビの香りがいい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/片岡鮮魚店(新潟県上越市)、五島水産(共栄丸 坂井市三国町) 武井ちひろさん(福井県坂井市)
    同定/駒井智幸さん(千葉県立中央博物館)
  • 主食材として「アシナガイバラモエビ」を使用したレシピ一覧

関連コンテンツ