アカエソ

Scientific Name / Synodus ulae Schultz, 1953

アカエソの形態写真

30cm SL 前後になる。細長く断面が丸い。背中が褐色で全体に赤味を帯びている。背鰭は通常14軟条(13-14)
アカエソの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
30cm SL 前後になる。細長く断面が丸い。背中が褐色で全体に赤味を帯びている。背鰭は通常14軟条(13-14)背鰭は通常14軟条。13軟条の固体もいる。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正真骨下区円鱗上目ヒメ目エソ亜目エソ科アカエソ属

    外国名

    学名

    Synodus ulae Schultz, 1953

    漢字・学名由来

    漢字 赤鱛、赤狗母魚、赤蛇頭魚、赤九母魚 Akaeso
    由来・語源 三重県志摩、神奈川県三崎での呼び名。赤いエソの意味合い。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。浅い岩礁域やサンゴ礁域。
    八丈島、小笠原諸島、千葉県外房〜屋久島の太平洋沿岸、島根県〜九州北西部の日本海・東シナ海、トカラ列島、奄美大島。
    台湾、ハワイ諸島。

    生態

    基本情報

    本種とミナミアカエソは同定が難しく、地域によっては混同されている可能性が高い。
    まとまってとれることはなく、利用されることもほとんどないと思われる。
    エソ類は小骨が多いと言っても長くて細い。意外に食べやすいのでもっと利用されてもいいと思う。

    水産基本情報

    市場での評価 入荷は非常に希。一般に食用と思われていない。
    漁法 定置網、底曳き網
    産地

    選び方

    身に張りがあって、褐色、赤味のきれいなもの。

    味わい

    旬は秋から初夏。
    鱗は薄いが硬く取りにくい。皮は厚みがあって丈夫。丈夫な小骨が無数にあり食べにくい。
    透明感のある白身だが水分が多く脆弱。熱を通しても硬く締まらない。
    いいだしが出る。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    アカエソの料理法・レシピ・食べ方/焼く(塩焼き、若狭焼き)、揚げる(唐揚げ)、汁(みそ汁)

    アカエソの塩焼き 水洗いして適当に切る。振り塩をして一日寝かせる。表面の水分をよくきり、じっくり香ばしく焼き上げる。なんと言っても皮がうまい。筋肉は柔らかく豊潤で面倒だが小骨を除けながら食べて美味。

    アカエソの唐揚げアカエソの唐揚げ 水洗いして開く。内側から骨切りをして水分をよくとる。片栗粉をまぶしてじっくりと二度揚げする。さくさくとして骨も気にならず食べられる。
    アカエソのみそ汁アカエソのみそ汁 水洗いして適当に切る。湯通しして氷水に落とす。残った鱗とぬめりを流す。水分をよくきり、水から煮出してみそを溶く。いいだしが出る。身は小骨が長いものの、身離れはいい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/ねこや商店(宮崎県日南市油津)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「アカエソ」を使用したレシピ一覧

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