温暖化を感じる魚09 キジハタ
キジハタは関東での呼び名だが、実は関西、瀬戸内海の魚
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ハタ科アカハタ属の比較的浅い岩礁域にいる小型のハタだ。生息域は琉球列島を除く本州以南の日本列島から朝鮮半島、中国大陸、南シナ海・トンキン湾まで。日本列島から真南に熱帯にまで生息しているのだはなく、生息域は西の中国大陸方面に伸びている。
キジハタという標準和名は相模湾と駿河湾東部での呼び名を採用したもので、鳥のキジを思わせる文様があるからだ。ただ、この地域ではそれほど重要な魚ではなく、馴染みのない魚であった。
むしろ「あこう」と呼ぶ地域の方が本種を珍重していた。これが関西から瀬戸内海にかけての地域である。
キジハタの水揚げは瀬戸内海よりも日本海
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2000年くらいまで相模湾ではそれほど揚がらなかった。1980年代、相模湾で釣り上げたということが釣りニュースに載ったくらいで、珍しかったといってもいいだろう。
駿河湾以西にはハタ科の魚の種類も水揚げも少なくなかったが、伊豆半島の東ではハタ科はマハタを見かけるくらいで、キジハタはめったに見ない魚だった。
これが量的には少ないものの、近年、比較的よく見かけるようになっている。
先にも述べたが生息域だけをみると北上しているとは思えないが、古くは紀伊半島以西、瀬戸内海を代表する魚だったが、現在では山陰以北の日本海が主産地となっている。要するに生息域が広がっているのではなく、水揚げ量が増えているのだ。
関東の市場では古くは馴染みのない魚だったのが、今や、ない日はないというありふれた魚となっている。
今現在、関東では九州北部と山口県、新潟県などからの入荷が多い。
夏が来れば食べたくなる
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ありふれた高級魚となっても、関東では夏を代表する魚とはなりえていない。ネイティブな魚ではない、というとわかりやすいだろう。
関西から瀬戸内海周辺では「あこうのお造り」に夏近しを感じる人が多いはず。ある意味、夏の風物詩といってもいいだろう。
活魚での水揚げが多いのも「あこう」を好む地域の特徴だ。
締めたばかりの「あこう」は少々硬いが、噛めば噛むほど味わい深い。
後味が軽く、涼やかな味といってもいいだろう。
関西、瀬戸内海では客をもてなすためのハレの特別な魚だ
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また瀬戸内海家島群島坊勢島、淡路島の離島沼島でごちそうになったのが、「あこうの煮つけ」である。明らかに遠方からの客をもてなすための魚だし、言うなればハレ(特別な日)の魚だ、とも言えるだろう。
あますところなく食べられて、部分部分で違う味が楽しめる。
煮て締まった身のうま味の豊かさは出色であり、皮、肝はもっとうまい。「あこうの煮つけ」はご馳走である。
温暖化を感じる魚一覧
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温暖化の魚を整理しているところです。以後改訂を繰り返していきます。
写真は北上しつつあるサンゴ。
・温暖化を感じる魚01 コショウダイ
・温暖化を感じる魚02 チャイロマルハタ
・温暖化を感じる魚03 オオニベ
・温暖化を感じる魚04 テングダイ
・温暖化を感じる魚04 メイチダイ
・温暖化を感じる魚06 ヨコスジフエダイ
・温暖化を感じる魚07 メアジ
・温暖化を感じる魚08 ヒゲソリダイ
・温暖化を感じる魚09 キジハタ本ページ

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