メバルの基礎知識2 もっとも一般的なメバル4種

目張の煮つけは昔々から愛されてきた


さて、本コラムはあくまで一般消費者のためのものです。高度な知識がある人が読んでも面白くしてあるつもりですが、一般性の高いものの比重が高いと思っていただきたい。関連ページは改訂を繰り返していく。
メバルの基礎知識1 江戸時代の眼張とメバルと呼ばれる魚
メバルの基礎知識2 もっとも一般的なメバル4種(▼本ページ)
メバルの基礎知識3 元祖メバルは浅場にいる3種類
メバルの基礎知識4 「メバル」の主流は圧倒的にウスメバルである

関東をはじめ、国内の大消費地でもっとも一般的に「メバル」と呼ばれる魚は基本的にウスメバルと旧メバルであるクロメバル・シロメバル・アカメバルの4種だ。
旧メバルを3種に分けたのは魚類学的には正しいが、一般的には分ける必要がない。市場でも分けない。
3種に分けるのは一般生活からすると特種なことで、基本的には無用である。わざわざ分けて話すのは目立ちたがりの蘊蓄好きか、テレビなどのクイズ番組だけの話にしたい。

4種とも非常に味のいい魚で、基本的な料理は煮つけ、または少ないながら塩焼きである。メバル3種は料理店などで昔から刺身にもなっていたが、ウスメバルの刺身が料理店などで一般的になったのは最近のことだ。
1990年代、ウスメバルは比較的安く、メバル3種(旧メバル)の方が高かった。
これが逆転とまではいかないが、同じくらいの値段になっている。

ウスメバルは今や流通の主流だ


ウスメバルがまとまって揚がるのに、いろんな意味で魚類学的な研究が遅れたのは東京大学が魚類学の中心であったとき、太平洋側でも北や日本海は遠かったのだ、とも言えそうだ。
また、ウスメバルは1950年代くらいまで、標準和名をツズノメバチメであった。
浅場にいるメバル類と分けるために「沖メバル」、「赤メバル」とされることもある。
もっとも漁獲量が多く、市場流通量も多い。北海道から九州まで流通する範囲も広い。
漁業的な生息域は東京湾湾口から北と日本海の沖合いで、新潟県以北青森県津軽海峡あたりまでが主産地である。
市場などでも見かける機会が多く、東京都などで「めばるの煮つけ」をお願いするとほぼ本種である。

普通に暮らしているぶんには3種に分ける必要はない


旧メバルがクロメバル・シロメバル・アカメバルに分かれたのは2008年のことで、それまでは3種を分けないで総てメバルだった。現在でも流通上はメバルでしかない。
ウスメバルが「赤メバル」と呼ばれるのに対して「黒メバル」と呼ばれることもある。
3種とも浅場にいるので、原始的な漁法でも手に入れやすいためもあって、高度成長期くらいまではメバル類の主役だった。
浅場の岩礁域に多く、浅場から自然破壊、護岸工事などが進み、また海洋汚染などもあり、メバルの主役を降りた形である。
今でも瀬戸内海周辺では重要であるが、じょじょに知名度的にも低くなっている。
■写真は標準和名のシロメバル


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