サンマの基礎知識7 日本海のサンマ

ギンエビス属(Ginebis)について

Species Ginebis argenteonitens (Lischke, 1872)/ギンエビス
Ginebis argenteonitens hirasei OTUKA & TAKI, 1943/ヒラセギンエビス
Ginebis argenteonitens convexiusculus (Yokoyama, 1920)/フクレギンエビス
Species Ginebis corolla T. Habe & Kosuge, 1970/カンムリギンエビス
Species Ginebis crumpii (Pilsbry, 1893)/イガギンエビス
Species Ginebis japonica (Dall, 1925) /アラレギンエビス


日本海にもサンマがいて、希にではあるが流通している


意外に知られていないサンマの基本を整理して公開するが、以下の章をもうける。
サンマの基礎知識 1 サンマとは?
サンマの基礎知識 2 サンマはなぜサンマになったのか?
サンマの基礎知識 3 江戸時代からサイラをとっていた紀州
サンマの基礎知識 4 東京を始め関東がサンマっ食いになったわけ
サンマの基礎知識 5 落語、目黒のさんまを掘り下げる
サンマの基礎知識 6 1945年以降、そして2000年以降、塩焼きから刺身へ
サンマの基礎知識 7 日本海のサンマ(▼本ページ)

サンマの生息域は非常に広い。国内では北海道から九州、石垣島などにもいる。北太平洋に広い生息域を持ち、東太平洋メキシコのハバカリフォルニアでもみられる。
国内には太平洋系群と日本海系群が存在する。
太平洋系群は夏から翌年にかけて水揚げされ、テレビでもたびたびとりあげられて有名である。
日本海系群は早春から初夏にかけて水揚げされているが意外に知らない人が多い。

日本海でときに大量に水揚げされたりする


日本海系群の水揚げは不安定で北海道西岸の積丹半島から渡島半島、新潟県佐渡島、富山湾などに大きな群れが入ったり、長崎県で大量に水揚げされたりする。
漁業的には太平洋側よりも歴史は古いという説もある。
有名なのは新潟県佐渡島での「ばんじょの手づかみ漁」で、サンマの漁としては網漁以前のもっとも原始的な漁だ。
船の片舷に藁で編んだ菰などを浸し、産卵に来たサンマを手づかみにする。

脂こそ太平洋系群と比べると少ないもののとても味がいい


今現在、主に冬から春にかけてとれるもので、希に鮮魚としても流通している。
国内流通したものは少し痩せていて脂が少ないものの、味はサンマそのもので非常においしい。
刺身にすると7月に揚がる太平洋側の初サンマに負けないと思っている。

国内以上に韓国の方が一般的やも知れぬ


国内よりも朝鮮半島東岸の方が日本海サンマをよく食べていると思われる。
浦項市(ポハン市)名物に冬にとれたサンマ(꽁치)を開いて、夜凍らせては昼に溶かして発酵乾燥させた干したガァメギ(クァメギとも。과메기)や缶詰がある。
ガァメギは半生のような状態で食べると強いうま味があるものの、独特の発酵臭がする。くせのある味なのでソジュ(韓国の焼酎)などの肴といった感じかも知れぬ。

日本海での水揚げは決して多くはないが、朝鮮半島韓国を含めて日本海サンマの食文化があるのである。


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