15cm SL 前後になる。目は右側にある。比較的体高(上から見たときの横幅)はなくほっそりしている。茶褐色と黄褐色の横縞模様があり、背鰭・臀鰭にまで続く。尾鰭は背鰭・臀鰭と連続しないで、独立している。[明石南西の鹿ノ瀬漁場で小型底曳網 9-11cm・10-14g]
セトウシノシタの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カレイ目ウシノシタ亜目ササウシノシタ科セトウシノシタ属外国名
学名
Pseudaesopia japonica (Bleeker,1860)漢字・学名由来
漢字 瀬戸牛舌 Setousinoshita
由来・語源 瀬戸内海に多いウシノシタの仲間という意味で、実際に瀬戸内海に多い。
〈異體亞目ササウシノシタ科シマウシノシタ属セトウシノシタ〉『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)Bleeker
Pieter Bleeker(ピーター・ブリーカー 1819-1878 オランダ)。医師、魚類学者。『東インドオランダ領の魚類図鑑』(Atlas Ichtyologique des Indes Orientales Netherlandaises 1862-1878)。軍医としてバタビア(現インドネシアジャカルタ)に赴任。インド洋、西太平洋の魚を採取。地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。水深100メートル前後の砂泥地。
北海道室蘭、津軽海峡〜東北地方沿岸、千葉県館山〜九州南岸の太平洋沿岸、新潟県佐渡〜九州西岸の日本海・東シナ海沿岸、瀬戸内海、東シナ海大陸棚斜面。朝鮮半島南岸、台湾。生態
ー基本情報
瀬戸内海などでは底曳き網に混ざってとれるもの。大型はともかく、基本的に小さいためにあまり流通することはない。小さくても手間いらずでおいしい魚なので、もっと利用してもらいたい魚のひとつである。水産基本情報
市場での評価/大型と言っても15cm前後ではあるが、希には流通する。比較的安い。
漁法/底曳き網
産地/選び方
ー味わい
旬は不明だが、冬から初夏ではないかと考えている。
鱗は小さく取りやすい。皮は薄く剥きやすい。骨は柔らかい。
くせのない白身で熱を通しても硬く締まらない。
本種は非常に味のいい魚である。問題点は小さすぎることだけ。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/土井祐介さん(兵庫県明石市明石浦漁協)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)