25cm SL 前後になる。頭部が著しく隆起し後方に行くに従って細くなる。頭部は鰓蓋部・頬、上顎など広く顆粒状(つぶつぶした)骨質の鱗におおわれている。前鰓蓋骨の縁に棘があり、その前方にも強い棘がある。[羅臼沖 25cm SL ・543g]
コブシカジカの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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珍魚度・珍しさ
★★★
がんばって探せば手に入る魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カジカ亜目ウラナイカジカ科コブシカジカ属外国名
学名
Malacocottus zonurus Bean, 1890漢字・学名由来
漢字 拳鰍、拳杜父魚 Kobushikajika
由来・語源 拳を思わせる形態のカジカという意味。
〈カジカ目セッパリカジカ属 コブシカジカ(新称) Malacocottus zonurus BEAN〉。松原喜代松の命名だと思われる。『魚類の形態と検索』(松原喜代松 岩崎書店 1955)地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。水深27-2000m(水深200m以深に多い)の大陸棚縁辺の砂泥底。
北海道オホーツク海沿岸、北海道〜鹿島灘の太平洋沿岸、若狭湾、島根県浜田沖。
朝鮮半島東岸以北間宮海峡まで、オホーツク海・千島列島〜北米ワシントン州。生態
ー基本情報
北大西洋に広い生息域を持つ深海魚だ。日本海や三陸以北の底曳き網、刺網などで揚がる魚である。あまりまとまってとれない上にぶよぶよして見た目が悪いので未利用魚となってしまっている。
とても味のいい魚なのでもったいない。
珍魚度 珍しい魚ではないが、産地周辺などでかなりがんばって探す必要がある。水産基本情報
市場での評価 希に入荷してくる。値段は知名度がなく安い。
漁法 底曳き網
産地 福島県ほか選び方
褐色が強く、触って張りのあるもの。味わい
旬は冬から夏。
鱗はない。皮は比較的厚みがあり、強い。
透明感のある白身で非常に水分が多い。肝、卵巣は美味。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
コブシカジカの料理・レシピ・食べ方/汁(三平汁)、煮る(煮つけ、鍋)、揚げる(唐揚げ)好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/野圭太さん(丸の野水産 北海道羅臼町 ■https://www.tabechoku.com/producers/27483)
『日本産コブシカジカ属魚類の遺伝的集団構造と形態形質』(足立健郎・萩原聖士・伊藤正木・篠原現人・林 育夫・小島茂明)を参考にさせていただきました。『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)