ヤマトコブシカジカ

Scientific Name / Malacocottus gibber Sakamoto, 1930

ヤマトコブシカジカの形態写真

体長20cm前後になる。前鰓蓋骨第2棘の基底部分に棘がない。頭部が著しく隆起し後方に行くに従って細くなる。頭部は顆粒状(つぶつぶした)骨質の鱗に覆われない。
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体長20cm前後になる。前鰓蓋骨第2棘の基底部分に棘がない。頭部が著しく隆起し後方に行くに従って細くなる。頭部は顆粒状(つぶつぶした)骨質の鱗に覆われない。頭部は顆粒状(つぶつぶした)骨質の鱗に覆われない。前鰓蓋骨第2棘の基底部分に棘がない。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カジカ亜目ウラナイカジカ科コブシカジカ属

    外国名

    学名

    Malacocottus gibber Sakamoto, 1930

    漢字・学名由来

    漢字 大和拳鰍、大和拳杜父魚 Yamatokobushikajika
    由来・語源 不明。
    〈頬甲族カジカ科セッパリカジカ屬 セッパリカジカ Malacocottus gibber SAKAMOTO(松原喜代松の旧性) 〔富山灣にサンシ、希ではない〕〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)
    松原喜代松が命名したセッパリカジカが2000年以降に、差別的標準和名であるとしてヤマトコブシカジカに改名。ミナミコブシカジカという案もあったようだ。
    Matsubara
    松原喜代松(Matsubara Kiyomatu 兵庫県現宝塚市 1907-1968)。1932年、坂本喜代松(Sakamoto)から婿養子になり松原喜代松に改名。水産講習所(後の東京海洋大学)に入学。京都大学初代農学部水産学科教授。『日本産魚類検索』、『魚類の形態と検索』など魚類学史上重要な著書を多く残す。

    地方名・市場名

    ミズガンコ
    場所新潟県糸魚川市能生・親不知、富山県 備考ガンコと比べると水っぽいため。 参考松澤周一さん(新潟県糸魚川市) 

    生息域

    海水魚。水深800-1000m。
    北海道〜山口県の日本海沿岸、大和堆、青森県の太平洋沿岸、福島県、千葉県銚子。
    オホーツク海南部、朝鮮半島東部〜間宮海峡の日本海。

    生態

    基本情報

    主に日本海に生息する魚で、見た目がそっくりなコブシカジカよりも、若干南に生息域をもつ。
    底曳き網や刺し網に混ざる魚でおいしい魚ではあるがほとんど利用されて言いない、未利用魚である。
    珍魚度 珍しい魚であるが、めったに流通しない。手に入れるためには日本海などで探すしかない。

    水産基本情報

    市場での評価 ほぼ流通しない。安い。
    漁法 底曳き網、カゴ漁
    産地

    選び方

    味わい

    旬は秋から春。
    鱗はほとんど気にならない。全身がゼラチン質に覆われて、骨は軟らかい。
    身は著しく水っぽい。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    汁(鍋、みそ汁)、唐揚げ

    みそ汁 一般的な形の鱗がないので鰓と内臓を取り、ぶつ切りにして昆布だしで煮出す。みそを溶くと出来上がりだ。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「ヤマトコブシカジカ」を使用したレシピ一覧

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