イシダイ(Barred knifejaw)
Scientific Name / Oplegnathus fasciatus (Temminck and Schlegel,1844)
体長50cm前後になる。典型的な鯛型。体側に黒い横縞があり、成長すると消えるかわりに口の周辺が黒くなる。歯は癒合して嘴(くちばし)状になる。老成すると雄は暗色、雌は銀白色になる。[横縞はまだくっきりと残っている体長32cmの成魚]
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![体長50cm前後になる。典型的な鯛型。体側に黒い横縞があり、成長すると消えるかわりに口の周辺が黒くなる。歯は癒合して嘴(くちばし)状になる。老成すると雄は暗色、雌は銀白色になる。[横縞はまだくっきりと残っている体長32cmの成魚]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/23/Thumb630/isidai_1.jpg)
![体長50cm前後になる。典型的な鯛型。体側に黒い横縞があり、成長すると消えるかわりに口の周辺が黒くなる。歯は癒合して嘴(くちばし)状になる。老成すると雄は暗色、雌は銀白色になる。[横縞はまだくっきりと残っている体長37cmの成魚]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/23/Thumb630/isidai.jpg)
![小型で黒い横縞がはっきりしているものを関東ではサンバソウ(三番叟 能・歌舞伎三番叟の烏帽子の柄を思わせる)。[体長12cmの若魚]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/23/Thumb630/isidai00.jpg)
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★
知っていたら通人級★★
地域的、嗜好品的なもの★★★★
非常に美味分類 硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目イシダイ科イシダイ属外国名 Barred knifejaw学名 Oplegnathus fasciatus (Temminck and Schlegel,1844)漢字・学名由来 漢字 石鯛 Isidai
由来・語源 イシダイは東京、神奈川での呼び名。「石をも噛み砕く歯を持つ魚」、もしくは「石(磯)にいる魚」という意味だと思う。関東だけでなく日本各地で小型の横縞のくっきりしている個体を「シマダイ(縞鯛)」とも言う。「磯の王者」との異名もある。
Temminck
コンラート・ヤコブ・テミンク Coenraad Jacob Temminck(1778-1858 オランダ) シュレーゲルとともにシーボルトの持ち帰った脊椎動物を整理、記載。『Fauna Japonica』(日本動物誌)を執筆。
Schlegel
ヘルマン・シュレーゲル(Hermann Schlegel 1804-1884年)はドイツの動物学者。テミングとともにシーボルトの持ち帰った脊椎動物を整理、記載。『Fauna Japonica』(日本動物誌)を執筆。地方名・市場名 地方名・市場名は長いため下部に移動しました。クリックでジャンプします。 地方名・市場名 [?] ナベッカス
場所神奈川県小田原市・二宮町 サイズ / 時期小型で縞模様のはっきりしたもの 備考漢字で書くと「なべ滓」だろう。「みそっかす」の「かす」でイシダイとは言えない、数に入らないほど小さいという意味合いか。成魚(大形)を「ナベ」という地域もあり、小田原でもイシダイを「ナベ」と呼んでいたのかも。 参考20190330/二宮定置シマダイ[縞鯛]
場所青森県青森市、宮城県石巻市、新潟県上越市、石川県七尾市・七尾魚市場 サイズ / 時期若魚、幼魚 備考青森県では主に小型がとれるので。関東で小型のもの。新潟県上越市、石川県七尾市・七尾魚市場。 参考『石巻の四季のさかな』(石巻魚市場株式会社)ヒサウオ
備考【古文献】「延喜式には〈ひさうお〉と記録されている。〈ひさ〉は〈ひす、ひし〉と同義の古い漁業用語で、海中の“磯、岩礁”と解し『磯魚』、『岩礁魚』とも言えるが、むしろ〈ひさ〉は〈いさ〉と同義語であるから、『ひさうお』→『いさうお』→『斑魚』であり、すなわち斑入りの魚、縞鯛の意とみるほうが妥当。
クログチ クロクチ
サイズ / 時期成魚 備考成魚になると口の周りが黒くなるので。
アサナベ アサラエビ アサラベ アラコウ アラコオ イワシナベ ウミバス カグロ ガダイ カタヒラウオ カタビラウオ キョウゲンバコ キンチロ キンバチ ケンスケ コウロウ コリイオ コロ サンビキ シチノジ シマウオ シマゴロ シマバス シャ シャノヒシャ スサ タカツキ タカハ タカバ タカワ タカンボ タカンポ チイバタコバ チイバタゴバ チシャダイ ナナギリダイ ナナシマ ナベダイ ナベワリ バス ヒシャ ヒシャダンゴウオ ヒシャダンゴウ マンバチ ミツクリ ユワシナベ ヨウダイ ワサラビ
参考文献より。