伊豆半島相模湾側のマガキガイ
伊豆半島では明らかに増えている
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青木太一さん(小田原 すし処 海攻・Carry on)は根っからの食材好きという点で、ボクに似た気質を持っている。
ボクの方が食材探しの範囲は広いが、自然界という点では、青木さんには敵わない。
そんな青木さんが東伊豆で見つけたのがマガキガイだ。
高知県中央地域での呼び名「ちゃんばらがい」が有名である。
伊豆半島では「とねり」、沖縄では「てらじゃー」という。
マガキガイは全世界で食べられているスイショウガイ科の巻き貝である。
スイショウガイ科の貝の味は、同じく食用巻き貝のエゾバイ科の白ばい(エッチュウバイ)や真つぶ(エゾボラ)とは味の方向性からして違っている。
ただただ甘いだけではなく、巻紙状に出てくる軟体の先にあるわたの味が独特なのである。
鎌のような形をしたフタをゆっくり引っ張ると、くるりんと軟体が出てくるのだが、おいしい部分はいちばん奥にある。
これが実にもどかしい。
もう少しで全部出るというときに切れてしまうと元も子もない。
軟体は非常に筋肉質で食感がいい。
この食感は本種が浅いタイドプールなどを盛んに動くことから生まれる。
奄美大島で「とびんにゃ(飛ぶ貝)」というのは鎌を支点にして跳ねるからだ。
高知県宿毛の「きりあい」は鎌を盛んに動かすのが、斬り合いしているようだから。
危険な温暖化の恵みともいえそうなマガキガイ
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マガキガイは書籍的には房総半島以南の太平洋となっている。
温暖化が進んでいるので、現在の生息域はわからない。
国内でもっとも水揚げが多いのは沖縄県。
鹿児島県、宮崎県や愛媛県、高知県、徳島県、紀伊半島、伊豆半島で水揚げがある。
伊豆半島では西伊豆と半島先端域に多かったが、東伊豆で見られるようになっている。
熱帯に多いマガキガイにとっては温暖化は生息域を広げる最大のチャンスなのだ。
ちなみに貝類は移動能力が高いので、先にも述べたように今現在の生息域は不明である。
マガキガイはザルなどに入れて流水で洗う。
水を切り、塩を加えた水から入れて沸騰して6〜7分。
火をとめてそのまま冷ます。
