温暖化を感じる魚07 メアジ

一見、マアジかな? と思う人も多いのでは


アジ科メアジ属の魚である。メアジ属には2種いるが、もう1種のテルメアジは国内ではまだほとんど見つかっていない。メタリックな色合いで文様がなく目が大きい。この目が大きいことから東京などで目鰺と呼ばれるようになった。
「あじ(マアジ)」に似ているが、違いはマアジの尾から頭部に繋がる硬く棘のある鱗、ぜんご(稜鱗)が尾に近い部分だけにしかないことでわかる。

世界中の熱帯域、温帯域にいる魚で、今現在明らかに北上している。
2010年くらいまで本州などにもいるにはいるが小型が多く、水揚げ量も暖流域に近い地域以外は少なかった。
九州以北よりも、マアジのいない沖縄県では大衆魚として人気があり、一般的な食用魚だったが、当たり前だが昔、九州以北では馴染みの薄い魚であった。

小田原ではメアジの箱が並ぶ光景が見られる


馴染みがない上に旬がはっきりしないのもあって、安かった。水揚げ量が少ないのでまとまらず出荷されることがなかった。それが今やとれすぎると飼料用になってしまうといった魚となっている。
関東の外房、相模湾などでは無視すればいいといった魚だったのが、水揚げ量が増えているために無視できない存在となっている。
また主に9月くらいから11月いっぱい水揚げがあり、12月も半ばになるとぱたりと見られなくなったものが、年間を通じてとれている。

赤道以南でも揚げる、沖縄県でも揚げて食べる


さて、メアジは赤道付近でもまとまって揚がり安いので、食卓に上がることの多い魚である。
熱帯域では小麦粉や片栗粉をまぶさないで素揚げにして、ご飯やキャッサバと合わせて食卓に並ぶ。また、弁当や軽食的なものとしてよく見かける。
店や個人によってつけるタレが違っていたり、様々な形がある。
沖縄でも唐揚げにすることが多い。ガチュンの唐揚げをお願いするとご飯とみそ汁が勝手についてくる。

相模湾で揚がった大型は刺身にもなるけど、やはり揚げて食べるのが基本だろう。
マアジなどと比べないで、安くておいしい魚として、受け入れるべきかも知れない。

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