温暖化を感じる魚01 コショウダイ

粒コショウのような斑点くっきりの小さなコショウダイばかりだった


温暖化の魚を整理しているところです。以後改訂を繰り返していきます。
温暖化を感じる魚01 コショウダイ本ページ
温暖化を感じる魚02 チャイロマルハタ
温暖化を感じる魚03 オオニベ
温暖化を感じる魚04 テングダイ
温暖化を感じる魚05 メイチダイ
温暖化を感じる魚06 ヨコスジフエダイ

温暖化は非常に危険である。国単位で考えていくだけではなく、もっと個人個人で温暖化を考え、温暖化を防止するための努力をするべきである。
水産生物に関しては種ごとに温暖化の影響は違っている。

さてここでは、水揚げのとき、温暖化を感じる魚を網羅的に並べていく。
科学的なものでも数量的なものでもなく、ボク自身が海水温の上昇を感じるといったものである。
温暖化を感じる魚には「北上するタイプ」と「大型化するタイプ」がある。
当然、北上しながら大型化するものもある。

1970年代、静岡県の相良漁港で、生まれて初めてコショウダイの手の平に乗るサイズを釣り上げた。
メジナやアイゴ、ヒイラギが主に釣れていたとき、このちょっと派手な魚の名がわからなかった。
魚類学を基礎から始めた頃で小型の北隆館の『原色 魚類検索図鑑』の700種あまり全種を覚えていたつもりだが、魚名が出てこなかった。
一般的な食用魚イサキとは似ても似つかないのに、イサキ科(当時から現在に至るまで)というのに驚いた。
魚を系統でみるようになって、イサキ科はイサキのようにスマートなタイプは珍しく、コショウダイのように鯛型の方が多いことを知る。

イサキ科コショウダイ属は大所帯で種類が多い。
赤道よりも南、オーストラリアからフィリピン、台湾や沖縄を経て日本列島にいるタイプと、南シナ海や中国大陸にそって日本列島の九州以北にいる種が存在するが、コショウダイは後者でコショウダイ属では珍しく中国大陸に沿って北に生息域を広げている。

伊豆半島の防波堤(波止)でもときどき釣れたので、ボクのような防波堤釣り師(波止釣り師)には馴染みの魚となった。
総て体長10㎝から20㎝前後の幼魚である。
千葉県外房、相模湾では定置網などでも成魚は少なかった。
当時、築地など関東の市場では希に入荷する程度の魚で食用魚としての認知度は極端に低かった。
ちなみに、1980年代には外房(千葉県鴨川市)で見た体長30㎝が最大級だったはず。
■写真は体長16cm。

体長60㎝ともなるとコショウダイには見えなくなる


初めて紀伊半島をまわったときにこの体長30cm前後が普通にとれていて、大坂市の市場にも並んでいたので、西日本では食用魚であることを初めて知る。
2000年くらいに九州に行ったとき、天草で漁師さんが超大型を両手で抱えている写真を見ている。
盛んに食べている大分県では魚屋に並んだ個体がみな体長30cm以上であった。

2000年前後には駿河湾でも西部、紀伊半島以南にやや大形がいるものの、それ以北には小形しかいなかった。
それが2025年には相模湾伊豆半島のつけ根周辺で体長60㎝があがり、小田原の競り場には体長25㎝以上の成魚がたくさん揚がる。
関東の市場でも、幼魚も成魚もありふれた存在になっている。
■写真は体長60cm。


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