聖子を探す旅4 伊丹市の商店街 | コラム | 市場魚貝類図鑑

聖子を探す旅4 伊丹市の商店街

商店街はこぎれいで、ある意味そっけない


田辺聖子は生まれも育ちも、その生涯も摂津の国の中で終える。
大阪府大坂市福島は商人の町でメリヤス工場があり、日常のものは何でも買える商店があった。
ABCホールがあったり、好きな居酒屋があったりで福島駅、新福島駅周辺は何度も歩いている。
福島から兵庫県尼崎市出屋敷に移るが、ここも商店街があり、庶民的な町である。
尼崎には今も三和市場が残っているが、それ以上に阪神ファンの町といった感じ。
結婚後、一度、神戸市の異人館に移り住むが、すぐに湊川神社の上に引っ越す。
「湊川神社の上」は、湊川神社よりも北という意味で山よりになる。ここなど完璧に商店街、庶民的な町だ。

古いものはほとんど残っていない


そして伊丹市に移り住むのだけど、宮本輝には似合っている気がするが、田辺聖子には似合わない気がする。
大坂市福島のことを「下町」としている。
この場合の「下町」は東京で言えば麹町や九段にとっての日本橋・神田のことで、商業地という意味だ。
「下町」好きが「山ノ手」に引っ越したことになる。
田辺聖子は阪神電車の人であり、阪急電車の人ではない気がするのになぜ伊丹なのか?
たぶん年老いてきた夫婦に必要だったのは猥雑繁華ではなく、快適な暮らしだったのだろう。

しょうが天1つで、伊丹を後にする。


伊丹市内は歩くには歩いたが、やはり阪急電車の気配が濃い。
商店街もおざなりで、やっと見つけた天ぷらの「しょうが天」を食べて、これがこの日最初の固形物だ。
さて、あっと言う間の伊丹で、ここから阪急電車の旅となる。

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