聖子を探す旅01 JR伊丹駅の前は荒木村重の有岡城

旅に出たといった思いが起きないくらいに近い伊丹市


聖子を探す旅01 JR伊丹駅の前は荒木村重の有岡城本ページ
聖子を探す旅2 伊丹市町歩き
聖子を探す旅3 伊丹市の酒蔵

書籍を新しい方法で処分したいと思って、整理し始めて一箱出来たとき、手にしたのが、『大阪弁ちゃらんぽらん』(田辺聖子 中央文庫)だ。これにて本の整理は終了となる。聖子の沼にはまって抜け出せなくなったのだ。
そうだ、神戸に旅に出る、その2割でいいので「聖子を探す旅」をしよう! と思った瞬間でもある。
聖子といえば伊丹(方言漢字)だし、日本酒の「老松」、「白雪」、「大手柄」である。
ついでと言ってはダメだけど、流転族のボクには偉大なる宮本輝だって住んでいるはずなのだ。
目指すは伊丹市・神戸市なので、今旅は100パーセント摂津国の旅である。

新幹線に乗って2時間15分ほど、大阪駅まで在来線で行き、福知山線(宝塚線)に乗り替える。
尼崎をすぎたらカーブにさしかかる。心の中で手を合わせる。
福知山線には今回初乗車だが、なんと15分で伊丹駅に着く。
我が家から4時間と少しなので、旅をした気分には欠ける。

歴史上有名な城だけど、なにもない


大阪駅(梅田)からこんなに近いのに田舎くさい駅だった。
駅を降りたら目の前にあるのが有岡城趾である。
伊丹氏の伊丹城を荒木村重がのっとって城の名を変えたもので、明らかに大城だったはずで、城の東は川、西は武家の町があり、商家がある。
JR伊丹駅と阪急伊丹駅の間全部が城内だったようだ。


摂津は古代からの上国で、摂津の荒木村重を攻め滅ぼした織田信長の尾張・美濃も上国という意味では同じ。
ただし、国衆(実際に地域を支配している武士)・戦国大名(国衆を束ねる)が小さな勢力で割拠、戦国時代にも公家の領地が残っていたたためもあり、これといった強い国衆・大名が生まれなかったのが摂津という土地なのである。
北の茨城城には高山右近がいて、荒木村重がいるがともに下獄上で大名となるが独立していられるほどの勢力ではない。


有岡城は織田信長によって落城、荒木村重の妻子を始め、家臣までも殺害されたが、村重自身は現神戸市の花隈城(現花隈)で戦い、その後、毛利氏のところに逃げ込む。
有岡城趾には石垣だけがあり、建物も何も残っているわけではない。
5月半ばなのに、夏のような、西日本特有の赤被りした色の強い陽射し、薄い上着を着ているだけなのに蒸し暑く、いても立ってもいられなかった。


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