3月28日 高級マコ始めは宮城県産
産卵後で腹にはなにもない

宮城県産マコガレイ
国内で単に「かれい」という場合に地域地域で種が替わる。山形県、新潟県のマガレイ、福井県から京都府、兵庫県のアカガレイ。そして東京では古くからマコガレイとイシガレイのことだった。東京湾でたくさんとれていたからだ。
都内の市場などを回っているといまだにマコガレイ人気は衰えていない気がする。
東京湾で、特にマコガレイは1月から立春、彼岸にかけて、産卵群が浅瀬にやってくる。これがまとまってとれて安かったので、日常的な食卓に上がっていたのだ。
東京湾産は東北や北海道産に取って代わられているものの、今でも産卵群は安くておいしい総菜魚として人気がある。
3月の声を聞くと産卵個体は産卵のダメージを癒やすためエサを荒食いする。毎年、3月から高級魚、マコガレイを味見を開始する。ここ数年忙しさにかまけてやっていなかったので、再開でもある。
できれば豊洲、川崎北部で買いたいが、今年は八王子綜合卸売協同組合、マル幸にあった宮城県産の活魚が1尾目だ。
30cm・0.5kgは小振りだが、このサイズくらいから暖かくなるに従いじわじわと値を上げていく。そして夏に揚がる1㎏上はとても手の出ない魚に変身するのだ。