アカヤガラの丸太ん棒鍋
断面が丸い魚の時間を楽しむための鍋
食べているときの絵を頭の中で想像して作った。
アカヤガラは丸太ん棒にすると煮えるのに時間がかかる。
その内にいいだしが出るし、身(筋肉)が柔らかくなる。
ゆっくり急がずに食べる鍋だ。
目の前で丸太がゆらゆらするのを見ながら、周りの野菜から食べ始める。
比較的強い塩味(しおあじ)をつけているので、柑橘類を振るだけでいい。
豆腐ですらちょっとだけ醤油をかけるだけだ。
昆布だしの野菜や豆腐のうまさを堪能した後に、丸太ん棒を引き抜いて食べる。
器に昆布だしと丸太ん棒をとり、くずしながら食べる。
小骨がなく身離れがいいので、食べやすいところがいい。
柑橘類(黄色いすだち)を搾りながら食べるだけで、実に味わい深い。
丸太ん棒4個は凄いボリュームなのに、いつの間にか鍋は空っぽ。
終いにはつゆ一滴もなきぞかなしき。
アカヤガラは大きい方が高いけどお得でもある
12月2日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産島根県大田産のアカヤガラを買った。
アカヤガラは大きい方が高いが、高いだけではなく本当はお得なのだ。
体長の60パーセント弱しか可食部分ではないので、細い子ヤガラは食べるところがない。
以上は前回も書いた。