殻長10cm前後になる。ナガニシ類としては小型。結節は低い。角皮は明るい茶色もしくは褐色。水管が長く、細長い。鰓孔は形成されない。生きているときカイメン(海綿)をつけていることが多い。[長崎県橘湾 海綿を取り去った状態]
コナガニシの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
![殻長10cm前後になる。ナガニシ類としては小型。結節は低い。角皮は明るい茶色もしくは褐色。水管が長く、細長い。鰓孔は形成されない。生きているときカイメン(海綿)をつけていることが多い。[長崎県橘湾 海綿を取り去った状態]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/294/Thumb630/20200524980.jpg)
![殻長10cm前後になる。ナガニシ類としては小型。結節は低い。角皮は明るい茶色もしくは褐色。水管が長く、細長い。鰓孔は形成されない。生きているときカイメン(海綿)をつけていることが多い。[長崎県橘湾 海綿がついた状態]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/294/Thumb630/20200524972.jpg)
![殻長10cm前後になる。ナガニシ類としては小型。結節は低い。角皮は明るい茶色もしくは褐色。水管が長く、細長い。鰓孔は形成されない。生きているときカイメン(海綿)をつけていることが多い。[新潟県新潟市西区五十嵐新川 海綿がついていないもの]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/294/Thumb630/20250903178.jpg)
-
珍魚度・珍しさ
★★★
がんばって探せば手に入る魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
動物門軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新生腹足上目新腹足目アクキガイ超科イトマキボラ科ナガニシ亜科ナガニシ属外国名
学名
Fusinus ferrugineus Kuroda & Habe,1961漢字・学名由来
漢字 小長辛螺 Standard Japanese name / Konaganishi
由来・語源 矢倉和三郎の命名。ナガニシは殻高の高い細長い巻き貝という意味。ナガニシに似ていてあまり大きくならないため。Kuroda
黒田徳米(くろだ とくべい Kuroda Tokubei 1886-1987 兵庫県淡路島)。貝類学者。日本貝類学会創設者で、会長にもなった。同郷の平瀬與一郎の平瀬商店に丁稚奉公にあがり、貝類の収集、のちに分類にたずさわる。
Habe
波部忠重(はべ ただしげ Habe Tadasige 1916-2001 兵庫県)。貝類学者。マダカアワビの記載など、貝類の分類に多大な業績を残しただけではなく多くの貝類図鑑を作る。貝類学会会長も務める。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。浅い砂地。比較的沖合いから水深10m前後の砂泥地。
陸奥湾以南から九州の日本海、橘湾に棲息している。日本海のナガニシはほぼ本種だと考えていいだろう。生態
ー基本情報
本州から九州の日本海側、長崎県橘湾などに棲息している。イトマキボラ科のナガニシ属は、日本各地で細々と食べられているが非常にローカルな水産物だ。
日本海では比較的まとまった水揚げがあるものの、ほとんど食用となっていない。
日本海側で古くから食用としていたのは石川県七尾、鳥取県境港などで、非常にローカルなものである。
山陰などではナガニシ(ナガニシ類)を好む広島に出荷している。
非常に歩留まりの悪い巻き貝だが、味は最上級である。
珍しさ度 珍しい貝ではなく、底曳き網や刺し網の混獲物である。あまり流通しないので手に入れにくい。水産基本情報
選び方
原則的に生きているもの。味わい
栄養
ー危険性など
唾液腺にテトラミンを持っている。食用とするのは足の筋肉部分のみ。食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
広島県、石川県七尾市七尾、鳥取県境港関連コラム(郷土料理)
新潟市、越後新川の生物・食物図鑑2 コナガニシ
新潟県西区五十嵐新川漁港周辺の生物・食物図鑑を作っていく。 新川漁協に水揚げされる水産物は量的には多くないが、多彩である。 うまいもん揃いだとも言えるだろう。・・・ 続きを開く加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)、『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)