イトマキナガニシ

Scientific Name / Fusinus forceps (Perry, 1811)

イトマキナガニシの形態写真

SL(殻高)20cm前後。貝殻は薄いがとても硬い。縫合のくびれは強く、螺肋が糸状で縦肋をこえて繋がる。擬臍孔がある。

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★★★

    知っていたら学者級

    ★★

    地域的、嗜好品的なもの

    ★★★★

    非常に美味
    分類
    動物門軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新生腹足上目新腹足目アクキガイ超科イトマキボラ科ナガニシ亜科ナガニシ属
    外国名
    学名
    Fusinus forceps (Perry, 1811)
    漢字・学名由来
    漢字/糸巻長辛螺
    由来・語源/平瀬與一郎の命名。螺肋が糸状で貝殻の周囲に巻きついているような「辛螺」の意味。「辛螺」は内臓にえぐみと刺激があるため。模式標本産地は中国沿岸。
    ナガニシについて 『和漢三才図会』に「香螺」として「ながにし」、「よなき」。俗に「長螺」という。「香螺」は『本草綱目』(万歴 明 1578 李時珍)からのもの。
    平瀬與一郎
    hirasei, hiraseana, Neohirasea(平瀬與一郎 安政6-大正14 1859-1925 兵庫県淡路島福良)。京都で『平瀬商店(平瀬種禽園)』をいとなみ標本、特に貝殻を商い海外に輸出。貝類学の嚆矢。同郷の黒田徳米は同商店で丁稚をしながら貝類学を学ぶ。
    地方名・市場名 [?]
    生息域
    海水生。水深20-100mの細かい砂礫地。
    房総半島〜九州。
    生態
    基本情報
    生食すると非常に美味。ただナガニシ類は広島県や石川県富山湾側、鳥取県の一部などでは珍重して高値で取引されているが、食用としているところは非常に限定的。
    同定の難しさから本種単独での詳細はわからない。
    水産基本情報
    選び方
    足が活発に動くもの。ふたが奥に引っ込んでいたり、粘液が出ているものは古い。
    味わい
    旬は不明。
    貝殻は薄いが硬く丈夫。割るしかない。
    内臓は強いえぐみがあり食べられない。可食部は足のみ。ヌメリが少なく単にもみ上げるだけで食べられる。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    イトマキナガニシの料理法/刺身
    夜泣き貝の刺身
    イトマキナガニシの刺身(夜泣き貝の刺身) 足の部分のみ食べることができる。足にはぬめりが少なく、単にもみ上げるだけで刺身になる。貝らしい風味が強く、甘味、うま味豊か。また何よりも口に入れてコリコリとした心地よい食感が楽しめる。貝類中、刺身の味はトップクラス。
    好んで食べる地域・名物料理
    加工品・名産品
    釣り情報
    歴史・ことわざ・雑学など
    参考文献・協力
    協力/池田等さん、マルモト(神奈川県伊勢原市)、魚國(神奈川県小田原市)
    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)
  • 主食材として「イトマキナガニシ」を使用したレシピ一覧

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