SL 20cm前後になる。小型魚。体は即へんして腹鰭は前方にある。下顎に1対の触鬚(ひげ)がある。吻端(最前部)は上顎よりも後ろにある。背鰭、尾鰭に黒い斑紋がある。[14cm SL ・重さ0.66kg]
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![SL 20cm前後になる。小型魚。体は即へんして腹鰭は前方にある。下顎に1対の触鬚(ひげ)がある。吻端(最前部)は上顎よりも後ろにある。背鰭、尾鰭に黒い斑紋がある。[14cm SL ・重さ0.66kg]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1375/Thumb630/ginmedai00.jpg)


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魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正真骨下区ギンメダイ上目ギンメダイ上目ギンメダイ目ギンメダイ科ギンメダイ属外国名
学名
Polymixia japonica Günther,1877漢字・学名由来
漢字 銀目鯛、銀眼鯛
由来・語源 田中茂穂は〈神奈川県で「ぎんめ」と云う〉とある。ここから標準和名をとっているのかも。Günther,
Albert Karl Ludwig Gotthilf Günther (アルベルト・ギュンター 1830-1914 ドイツ→イギリス)。動物学者。地方名・市場名
生息域
海水魚。水深150-650mの礫質砂底〜岩盤行き。
八丈島、福島県〜九州南岸の大平洋沿岸、九州西岸、東シナ海大陸棚縁辺域、九州-パラオ海嶺。
台湾南部、ハワイ諸島。生態
ー基本情報
主に産地周辺で流通している。底曳き網、深場の釣り漁などでは珍しい魚ではなく、ときに安い魚(雑魚)として売られていることがある。
水分が多くうま味に欠けるという評価もあるが、実際に食べてみるとおいしいと思う。水産基本情報
市場での評価 関東の市場では希に入荷してくる。安い。
漁法 底引き網、釣り
産地 静岡県など選び方
銀色が強いもの。触って張りのあるもの。目が澄んでいるもの。味わい
旬は不明。3月の個体は脂がのっていたことから晩秋から春の可能性が高い。
鱗は小さく薄く柔らかい。皮は比較的厚みがあって強い。骨は柔らかい。
全体に水っぽく、鮮度が落ちると身が脆弱になる。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ギンメダイの料理法・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、ソテー(まーす煮)、汁(みそ汁)、揚げる(唐揚げ)、生食(刺身、焼霜造り)、焼く(みりん干し、塩干し)クリックで閉じます
ギンメダイのバター焼き やや水分が多いものの、クセのない白身で熱を通しても硬く締まりすぎない。この水分の多いところを油で飛ばす。水洗いして塩コショウする。これを多めの油でじっくりソテー、仕上げにマーガリン(バター)で風味づけする。表面は香ばしくなかはしっとりしておいしい。しょうゆをたらすとご飯に合う。
ギンメダイの煮つけ 水洗いして、湯通しし、冷水に落として残った鱗とぬめりを流す。これを酒・砂糖・しょうゆ味で煮つける。酒・しょうゆ、酒・みりん・しょうゆ味で煮つけてもおいしい。やや水分が多いのをしょうゆで締めるように煮る。クセのない白身で食べ飽きない味だ。クリックで閉じます
ギンメダイのみそ汁 小さなものは水洗いして適当に切る。大形などはあらを集めてもいい。これを湯通しして冷水に落として残った鱗とぬめりを流す。これを水から煮てみそをとく。うま味豊かなだしが出てとても美味。ご飯にも合う。クリックで閉じます
ギンメダイの唐揚げ 小降りなら丸のままか、頭部だけを落として唐揚げにするのがいちばん。水分が多い分、揚げると丸ごとさくっと食べることができる。やや味わいに欠けるものの、イヤミのない味わいだ。クリックで閉じます好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/岩崎薫さん(神奈川県)
『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)