キュウリウオ

Scientific Name / Osmerus dentex Steindachner & Kner, 1870

キュウリウオの形態写真

25cm SL 以上になる。細長く、口が大きい。下顎の方が上顎よりも前に出ている。

    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区側原棘鰭上目キュウリウオ目キュウリウオ科キュウリウオ属

    外国名

    Arctic smelt
    言語英名 

    学名

    Osmerus dentex Steindachner & Kner, 1870

    漢字・学名由来

    漢字 胡瓜魚 Standard Japanese name / Kyuriuo
    由来・語源 キュウリの香りがする魚の意味。
    〈OSMERUS,Cuv. eperlanus きうりうを 根室花咲、十勝廣尾〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)
    〈硬骨魚目等椎亞目ワカサギ科キウリウオ屬 キウリウオ Osmerus dentex STEINDACHNER〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)

    地方名・市場名

    生息域

    海水・淡水。浅い海。
    北海道の噴火湾、太平洋沿岸、オホーツク海沿岸。
    朝鮮半島〜カムチャツカ、サハリン、千島列島。

    生態

    北海道の沿岸域に棲息し、春に産卵のために川を登る。
    産卵は4〜6月。

    基本情報

    北海道太平洋・オホーツク海だけに生息している。漁業的にも北海道特産である。主に北海道で消費されているが、ときどき関東などにも入荷してくる。北海道では馴染みのある魚だが、他の地域では知名度がほとんどない。
    珍魚度 北海道などでは普通の食用魚。ただ他の地域ではなかなか手に入れにくい。

    水産基本情報

    市場での評価 関東にはあまり来ない。安い。
    漁法
    産地 北海道

    選び方

    触って張りのあるもの。銀色の輝きが強いもの。

    味わい

    旬は秋から初夏。
    鱗は薄く取りやすい。骨は柔らかい。
    銀皮がきれいで血合いが下に隠れて濃い。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    キュウリウオの料理・レシピ・食べ方/焼く(塩焼き)、生食(刺身)

    キュウリウオの塩焼き もっとも基本的な料理法である。アユに似たウリ科のキュウリやスイカの香りがあり、焼くと独特の風味がある。身にはうま味も感じられてとても味わい深い。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品


    キュウリウオの丸干 春には子持ちもあり、どことなくシシャモに似ているが、遙かに本種の方が大きい。また季節を問わず干ものが作られているようである。キュウリウオ独特のウリ科のキュウリやスイカなどに似た風味が感じられてとても味わい深い。関東などでは手に入れにくいのが残念である。

    関連コラム(加工品)

    記事のサムネイル写真干キューリもっと買って来ればよかった
    冷凍ものだったので、室温でもどし、匂いをかいだらウリ科の植物のキュウリのようなスイカのような香がした。 キュウリウオは北海道の呼び名だが、まさにその通りだ。 こ・・・ 続きを開く

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「キュウリウオ」を使用したレシピ一覧

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