オニダルマオコゼ(Stonefish, Devilfish, Poison fish)
Scientific Name / Synanceia verrucosa Bloch and Schneider, 1801
体長40cmを超える。全体に丸く、口を目は上方を仰いでいる。皮膚は分厚く、疣上にデコボコし、鱗はない。背鰭に袋状の皮膚をかぶった12〜14本の棘があり、皮膚に猛毒がある。
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★★
知っていたら達人級★★
地域的、嗜好品的なもの★★★★
非常に美味生息域 海水魚。浅いサンゴ礁、岩礁域の砂泥地。
八丈島、小笠原諸島、三重県熊野市、屋久島、トカラ列島、琉球列島。
台湾南部・北部、西沙諸島、紅海、インド-太平洋(ハワイ諸島、ライン諸島をのぞく)。生態 肉食性で、魚などを待ち伏せて襲う。
背鰭に太くて強い棘があり、袋状の組織に猛毒(ストナストキシン/stonustoxin)を蓄えている。
棘の先は鈍く、触るというよりも足で踏むなどして刺されることが多いよう。
毒性は刺毒魚のなかでも際立って高い。
1匹の個体で大人4人を死に至らしめるとも。
海外、国内でも死亡例がある。
刺された場合、ただちに傷口を洗い、熱い湯に患部をつけるとよいとも。基本情報 水産基本情報 市場での評価 沖縄で少ないながらとれている。高い。
漁法 刺し網
産地 沖縄県選び方 触って皮などがしっかりしているもの。味わい 旬は不明。
背鰭に強い毒があるので、最初に切り取ること。
非常に分厚い皮で鱗がない。
表面に褐色の海綿状を思わせる物体をつけている。
皮は熱を通すととても硬く、海綿状のものは苦みがある。
海綿状の物質は湯引きする、こすり取るなどして完全に取り去る必要がある。
身は白く活けには透明感があり、時間が経つと少し白濁する栄養 ー寄生虫 ー食べ方・料理法・作り方 好んで食べる地域・名物料理 沖縄県。加工品・名産品 ー釣り情報 沖縄ではぶっ込み釣りのタマン釣(ハマフエフキ)の外道。歴史・ことわざ・雑学など ー参考文献・協力 『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『沖縄の漁具・漁法』(沖縄県漁業振興基金 編集沖縄県水産試験場)、『海洋動物の毒-フグからイソギンチャクまで-』(塩見一雄、長島裕二 成山堂書店)、『沖縄うまいもん図鑑』(中村清司 双葉文庫)、『沖縄の釣り魚』(城一人 フィッシング沖縄社)