高さ10cm以上になる。ごわごわした藻体に小さな穴が開いている。
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珍魚度・珍しさ
★★
少し努力すれば手に入る物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★
まずくはない
分類
植物界緑藻植物門緑藻綱アオサ目アオサ科アオサ属外国名
学名
Ulva pertusa Kjellman, 1897漢字・学名由来
漢字 穴石蓴、穴青藻 Anaaosa
由来・語源 藻体に小さな穴が無数に開いているアオサの意味。大言海に〈阿波ニテ、ちさのりト云フ〉。
アオサは色合いが青い「藻(くさ)」で「くさ」の「く」が省略されたもの。
アオサの漢字は石(岩)につく青い藻(くさ じゅんさいに似た)の意味。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。潮間帯中部〜下部。
日本各地。朝鮮半島。生態
ー基本情報
日本各地で普通に見られる海藻で、食用ではなかった。むしろときどき大繁殖するなどやっかいな存在である。これを食用とするための技術が確立し、乾燥させて「あおさ」もしくは「板東粉」、「お好み焼き粉」として一般的なものとなる。スジアオノリ、ヒトエグサなどで作った「青のり」の半額くらいである。
ただ決してまずいわけではなく、お好み焼きなどに乗せるとそのカサッとした食感と湿度に強いところが生きる。
珍しさ度 内湾でも外洋に面した潮間帯でもどこにでも見られる。流通上は手に入れにくいが海辺に行けば簡単に手に入る。水産基本情報
市場での評価 一般には流通しない。加工原料。
漁法
産地 愛知県選び方
加工原料のみ。味わい
旬は春。
やや硬いが味はいい。加工原料にして香りはいい。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ー好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
板東粉(アオサ粉) 大阪、三重県、愛知県ではアナアオサで作られた乾燥したふりかけ状のものを「板東粉」というが、語源はわからない。大阪で「板東」というと卸売業の方は「徳島」という人がいるが、関係は見つからない。乾燥して細かく砕いたものお好み焼きの店ではもっともよく使われているもの。餅、菓子などにも利用する。大阪では安い青海苔のことと考えている人も多い。[大阪府鶴橋地方卸売市場で聞き取り]釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『標準原色図鑑 海藻』(千原光雄 保育社)