スジアオノリ

Scientific Name / Ulva prolifera O. F. Müller, 1778

スジアオノリの形態写真

成長すると1m前後にまでなる。[徳島県吉野川河口]
スジアオノリの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
成長すると1m前後にまでなる。[徳島県吉野川河口]成長すると1m前後にまでなる。[徳島県吉野川河口]
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★
      少し努力すれば手に入る
    • 物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★★
      一般的(流通量は普通)
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    植物界緑藻植物門緑藻綱アオサ目アオサ科アオサ属

    外国名

    Green laver
    言語英名 

    学名

    Ulva prolifera O. F. Müller, 1778

    漢字・学名由来

    漢字 筋青海苔
    由来・語源 筋状になって成長するアオノリ。

    地方名・市場名

    生息域

    日本各地。
    潮間帯下部から漸深帯に生育。

    生態

    基本情報

    河口域、内湾などに普通に見られるもの。
    アオノリの仲間ではもっとも味がいいとされていて、養殖も行われている。
    またときに大発生することがあり、スサビノリ養殖では害をなすとされている。
    干して、流通するが、ちらしずし、吸物などにして食べられている。
    珍しさ度 乾燥品は日常的に手に入る。生は季節限定のもので、手に入れにくい。

    水産基本情報

    市場での評価 干したものはやや高値となる。生での流通は関東ではまだ見ていない。
    漁法 養殖、採取
    産地 静岡県、高知県、徳島県、千葉県など

    選び方

    一般に乾物で流通。青味の強いもの。黒っぽいものや退色しているものはダメ。

    味わい

    旬は冬から早春。
    熱を通すと香り高くなる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    スジアオノリ生の料理法/揚げる(天ぷら)、煮る(佃煮)、汁(吸物)
    青海苔の天ぷら
    スジアオノリの天ぷら 採取したスジアオノリ、買ったものなどは流水などで洗う。水分を絞り、小麦粉をまぶして薄い衣で高温で短時間揚げる。さくっと香ばしい中にアオノリ特有の香りが強く立つ。非常にうまい。

    青ノリの佃煮スジアオノリの佃煮 生ノリは水洗いして、水分をよくきる。まな板などの上でとんとんと叩くようにして刻んでおく。鍋に酒、みりん、しょうゆを沸かして、ノリを入れて短時間煮る。味つけは好みで。短時間煮ると青みが残ってきれいだ。これをご飯に乗せて食べてもいいし、ご飯にのせて湯をかけて食べてもうまい。

    アオノリの吸ものスジアオノリの吸もの アオノリは流水などで水洗いする。水分をよくきっておく。これを適当に切り、吸物地にはなつ。あまり煮なくてもよい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    基本的には乾燥させて、束ねるか、すきあおのりにする。また粉末にしたものはもっとも一辺的。

    天然青海苔 高知県四万十市四万十川河口域でとれた天然もの。
    青のり 徳島県吉野川河口域で養殖されているもの。
    青海苔 千葉県で太平洋に注ぎ込む夷隅川、一宮川などで養殖されているもの。国内でも珍しい「すきあおのり」だ。[千葉県長生郡長生村一松]
    天然川のり 静岡県西伊豆、那賀川・岩科川河口域で採取された天然ものを水洗いして乾燥させたもの。[静岡県加茂郡松崎町]
    青のり粉 アオサ科の海藻を水洗いして乾燥、粉末にしたもの。もっともよく見かけるものでスジアオノリで作ったものがもっとも高価。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『標準原色図鑑 海藻』(千原光雄 保育社)
  • 主食材として「スジアオノリ」を使用したレシピ一覧

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