20cm SL前後になる。体色は黄色みがかったり銀色であったりする。前鰓蓋骨の斑紋は比較的小さく1つの個体と2つの固体がある。尻鰭基部には黒い筋がある。
アオタナゴの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ウミタナゴ科ウミタナゴ属外国名
学名
Ditrema viride Oshima,1955漢字・学名由来
漢字 青鱮 Aotanago
由来・語源 神奈川県三崎での呼び名か? ウミタナゴ科の魚を東京、関東で「鱮(たなご)」といい、その青みの強いものだという意味。地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。内湾のアマモ場に多い。
青森県陸奥湾、宮城県万石浦、石川県能登町、京都府舞鶴、神奈川県三浦半島、瀬戸内海、九州北岸・北西岸。
朝鮮半島南西岸。生態
沿岸のアマモ場などに普通。
胎生で雌(めす)は秋に排卵、交尾、4月から5月にかけて出産される。出産した仔魚はすでに5センチ前後から7センチもあり、すぐに泳ぐことができる。1回の出産数は3から86匹。基本情報
市場では希に見かける。まとまらない。ウミタナゴ類はおしなべて値段は安い。水産基本情報
ー選び方
ー味わい
ー栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ウミタナゴ科ウミタナゴ属のうちでもアオタナゴについで少ない。味わいはマタナゴ(太平洋側で普通)と変わらない。
煮つけ、塩焼きになるが、平凡な味わい。旨味があまり感じられない。
むしろ細かくたたき、ネギや酢みそで和えるのが美味。
千葉県での「なめろう」にもできる。「なめろう」は細かくたたき、みそ、ネギや玉ねぎ、ミョウガなどと合わせる。好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
東京湾、相模湾で「たなご釣り」といえば本種がねらい。淡水の超小物釣りを指すわけではないからご注意を! この冬から早春にかけてのウミタナゴ釣りは相模湾、東京湾などでの風物詩だ。防波堤などで手軽に釣れるために人気がある。歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)