ぼうずコンニャクの食べる魚貝類だけでなく多彩な生物の図鑑です。掲載種は2500種以上、食用の水産生物の一般的なものは総て網羅。検索法・食べ方を詳しく解説しています。

ウミタナゴ(Temminck's surf perch)

Scientific Name / Ditrema temmincki temmincki Bleeker,1853

ウミタナゴの形態写真

25cm前後になる。前鰓蓋骨の前下方、後方隅に黒い斑紋がある(マタナゴは前鰓蓋骨後方隅に暗色の三日月型斑がある。ときどき前下方にも暗色斑のあることがある)。背鰭棘条部の黒帯は縁辺を縁どるものと、縁取らないものがある。臀鰭基底に黒線が存在しない、等で特徴づけられる。背鰭棘条数がやや多い (10 または 11  対してマタナゴは普通 9 または 10 )。背鰭軟条数がやや多い (最頻値20対してマタナゴは最頻値 21)。[背鰭棘条部分に黒い縁取りのない個体]
ウミタナゴの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
25cm前後になる。前鰓蓋骨の前下方、後方隅に黒い斑紋がある(マタナゴは前鰓蓋骨後方隅に暗色の三日月型斑がある。ときどき前下方にも暗色斑のあることがある)。背鰭棘条部の黒帯は縁辺を縁どるものと、縁取らないものがある。臀鰭基底に黒線が存在しない、等で特徴づけられる。背鰭棘条数がやや多い (10 または 11  対してマタナゴは普通 9 または 10 )。背鰭軟条数がやや多い (最頻値20対してマタナゴは最頻値 21)。[背鰭棘条部分に黒い縁取りのない個体]25cm前後になる。前鰓蓋骨の前下方、後方隅に黒い斑紋がある(マタナゴは前鰓蓋骨後方隅に暗色の三日月型斑がある。ときどき前下方にも暗色斑のあることがある)。背鰭棘条部の黒帯は縁辺を縁どるものと、縁取らないものがある。臀鰭基底に黒線が存在しない、等で特徴づけられる。背鰭棘条数がやや多い (10 または 11  対してマタナゴは普通 9 または 10 )。背鰭軟条数がやや多い (最頻値20対してマタナゴは最頻値 21)。[背鰭棘条部分が黒く縁取られた個体]臀鰭基底に黒線が存在しない。前鰓蓋骨の前下方、後方隅に黒い斑紋がある(マタナゴは前鰓蓋骨後方隅に暗色の三日月型斑がある。ときどき前下方にも暗色斑のあることがある)。
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  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★★

    知っていたら達人級

    ★★

    地域的、嗜好品的なもの

    ★★★

    美味
    分類
    硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ウミタナゴ科ウミタナゴ属
    外国名
    Temminck's surf perch
    学名
    Ditrema temmincki temmincki Bleeker,1853
    漢字・学名由来
    漢字 海鱮
    由来・語源 海辺では単にタナゴという。淡水のタナゴとあえて区別するために海鱮としたもの。/『図説有用魚類千種 正』
    Bleeker
    Pieter Bleeker(ピーター・ブリーカー 1819-1878 オランダ)。医師、魚類学者。『東インドオランダ領の魚類図鑑』(Atlas Ichtyologique des Indes Orientales Netherlandaises 1862-1878)。軍医としてバタビア(現インドネシアジャカルタ)に赴任。インド洋、西太平洋の魚を採取。
    地方名・市場名
    一般にはタナゴ。
    山形県酒田市由良漁港ではタナゴ。
    またマタナゴとも。
    ギンタナゴ、コモチダイ(子持ち鯛)、セマツタイ、セマツダイ、ネ、ベニツケ。
    生息域
    海水魚。海藻のある浅い岩礁地帯。
    津軽海峡〜福島県の太平洋沿岸、津軽海峡〜九州北西岸の日本海・東シナ海沿岸、愛媛県宇和海。
    朝鮮半島南岸・東岸、鬱陵島、渤海、中国杭州沖。
    生態
    雄の腹鰭の前に交尾用の突起がある。

    卵胎生 胎生で雌(めす)は秋に排卵、交尾、4月から5月にかけて出産される。出産した仔魚はすでに5センチ前後から7センチもあり、すぐに泳ぐことができる。1回の出産数は3から86匹。
    基本情報
    主に東北・北海道で食べられているもの。ウミタナゴ科では比較的漁獲量が多いので関東にも入荷してくる。
    東北地方では唐揚げに、塩焼きに、煮つけ(佃煮)などにする。安くてほどほどに味がいいので根強い人気がある模様。
    水産基本情報
    市場での評価 主に北海道、青森などから入荷してくる。関東では馴染みがないので安い。
    漁法 定置網
    主な産地 北海道、青森県
    選び方
    触って硬いもの。鰓が赤いもの。
    味わい
    旬は秋から冬。
    鱗は細かく取りやすい。皮は比較的厚みがあり強い。骨は柔らかい。
    透明感のある白身で繊維質ではなく煮るなどするとボロボロしやすい。熱を通しても硬く締まらない。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    焼く(塩焼き、素焼き、焼き浸し)、煮る(煮つけ)、生食(みそたたき)、揚げる(フライ、唐揚げ)、ソテー(バター焼き、さんが焼き)、汁(みそ汁)
    ウミタナゴの塩焼き
    ウミタナゴの塩焼き 浅場の魚でスズキに煮た独特の風味が皮目にある。これが塩焼きにすると生きる。身自体にはあまり味わいが感じられない分、皮目を生かした方がいいのだ。小振りのものはそのまま、大きいものは切り身にして振り塩をする。1時間ほど寝かせてじっくりと焼き上げる。

    ウミタナゴの素焼きウミタナゴの素焼き 小振りのものは水分をよくとってからじっくりと素焼きにする。ここまでやれば冷凍がきく。これをしょうがじょうゆで食べる。もしくは酒、みりん、しょうゆの地につけ込んで煮浸しにしてもおいしい。漬け込む前には必ず温めること。
    ウミタナゴの煮つけウミタナゴの煮つけ クセのない白身で、煮ても硬く締まらない。これを煮つけにする。鮮度がいいと酒(ときにみりんも加える)・塩などの淡泊な味つけに、それほどでもなければ砂糖をつかってこってりと煮るといい。甘辛く煮るとご飯に合う。
    ウミタナゴのなめろうウミタナゴのみそたたき(なめろう) 透明感のある白身だが、鮮度落ちが早いのですぐに白濁する。色が鈍くなる。また繊維に欠けるので身がぼろぼろしやすい。刺身よりも香りのある野菜(ねぎ、みょうが、大葉など)、みそとたたくといい。実に酒のススム肴になる。
    ウミタナゴのフライウミタナゴのフライ クセはないものの、決して身質は上質とは言えない。しかも皮に独特の風味がある。フライにするにはこの皮を引くといい。さくっと香ばしく、中はイヤミのない白身でフライトしては上々の味わいになる。
    ウミタナゴのフライパンさんが焼きウミタナゴのフライパンさんが焼き 「みそたたき(なめろう)」を作るときはやや多めに作っておくといい。これをハンバーグのようにフライパンでソテーする。ソテーするとみその香りがたっていい味わいである。
    ウミタナゴのみそ汁ウミタナゴのみそ汁 大型ならあらを、小振りなら適宜に切る。これを湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよく切り、水(昆布だしでも)から煮だしてみそを溶く。味わい深い味わいのみそ汁になる。
    好んで食べる地域・名物料理
    みそたたき 岩手県を南から北に海岸線を旅した折に田野畑の『本家屋旅館』で出してくれた1品が忘れがたい。三枚卸しにして皮を引き、腹骨、血合い骨をとって細かくみそ、ネギなどとトントンとたたいたもの。これは誠に酒を盗む代物、深酒に注意が必要だった。宮城県などの海岸線でも、このみそたたきのためにウミタナゴ釣りをする人をみかけた。オキタナゴも一緒に釣れるが「みそたたき」には向かないという。
    加工品・名産品
    釣り情報
    東京湾、相模湾で「たなご釣り」といえば本種がねらい。淡水の超小物釣りを指すわけではないからご注意を! この冬から早春にかけてのウミタナゴ釣りは相模湾、東京湾などでの風物詩だ。防波堤などで手軽に釣れるために人気がある。
    歴史・ことわざ・雑学など
    ■ 東北地方では産婦の食料として珍重する。/『図説有用魚類千種 正』
    ■ 島根県では逆子を持った魚であるために妊婦には食べさせない。『図説有用魚類千種 正』
    参考文献・協力
    『図説有用魚類千種 正』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『東アジア産ウミタナゴ属魚類の分類学的再検討』(片渕弘志・中坊徹次)を引用、参考にしました
  • 主食材として「ウミタナゴ」を使用したレシピ一覧

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