アオスミヤキ

Scientific Name / Epinnula rex Ho, Motomura, Hata & Chiang 2017

アオスミヤキの形態写真

58cm SL 前後になる。全体に青黒色で側へんする。鋤骨に歯がない。側線は背鰭近くで分枝して2本になり、離れたまま尾鰭に続く。尾鰭に隆起線がない。[58cm SL・2.306kg]
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58cm SL 前後になる。全体に青黒色で側へんする。鋤骨に歯がない。側線は背鰭近くで分枝して2本になり、離れたまま尾鰭に続く。尾鰭に隆起線がない。[58cm SL・2.306kg]58cm SL 前後になる。全体に青黒色で側へんする。鋤骨に歯がない。側線は背鰭近くで分枝して2本になり、離れたまま尾鰭に続く。尾鰭に隆起線がない。[58cm SL・2.306kg]58cm SL 前後になる。全体に青黒色で側へんする。鋤骨に歯がない。側線は背鰭近くで分枝して2本になり、離れたまま尾鰭に続く。尾鰭に隆起線がない。[58cm SL・2.306kg]58cm SL 前後になる。全体に青黒色で側へんする。鋤骨に歯がない。側線は背鰭近くで分枝して2本になり、離れたまま尾鰭に続く。尾鰭に隆起線がない。[58cm SL・2.306kg]側線は背鰭近くで分枝して2本になり、離れたまま尾鰭に続く。側線は背鰭近くで分枝して2本になり、離れたまま尾鰭に続く。鋤骨に歯がない。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★★★
      一生出合えない可能性大
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目クロタチカマス科アオスミヤキ属

    外国名

    学名

    Epinnula rex Ho, Motomura, Hata & Chiang 2017

    漢字・学名由来

    漢字/青炭焼 Aosumiyaki
    由来・語源/体表が青みがかっているためで、スミヤキ科がたてられていたときに和名がついたため。
    国内尾鷲沖、土佐湾などで発見された個体は、Epinnula magistralis Poey, 1854 (Domine カリブ海) と同種と考えられていた。
    〈スズキ目クロタチカマス科アオスミヤキ属 アオスミヤキ Epinnula magistralis POEY 〔Hananna, Caribbean, 尾鷲沖, 土佐沖〕〉。『魚類の形態と検索』(松原喜代松 岩崎書店 1955)
    →Epinnula pacifica (Ho, Chang and Shao, 2017) 大西洋カリブにいる Domine とは別種と判明する。
    →Epinnula rex Ho, Motomura, Hata & Chiang 2017

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。中深層〜低層。
    東京都沖ノ鳥島(水深410 東京都島しょ農林センター)、神奈川県東京湾外湾,三重県尾鷲沖、土佐湾,鹿児島県[屋久島西沖]・トカラ列島平島・奄美群島与論島、八重山諸島。

    生態

    不明。
    2024年2月の個体からは比較的大きな魚が丸ごと入っていた。

    基本情報

    深海の中層にいて小魚などを襲う肉食魚だとは思うが、発見された個体数が極端に少ないので生息域すらはっきりしない。比較的暖かい海域の深海から揚がる魚ではあるが、認知度が極端に低いので種が判明しないままに処理されている可能性が高い。
    利用法/鮮魚。非常に上質の身でどのような料理にも使える。脂が豊かなので舌にとろみを感じる。
    珍魚度 一手に入れるのは至難中の至難、といった珍魚である。手に入ればそれは奇跡に近い。

    水産基本情報

    市場での評価/流通しない。
    漁法/釣り
    産地/

    選び方

    触って張りのあるもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は非常に細かく、そのまま調理しても気にならない。皮は表皮、内皮ともに硬い。骨は柔らかい。クロシビカマスに見られるような皮際の骨が前方にはある。刺身はこの部分を避けるといい。
    血合いの美しい白身で脂は皮下に層を作り、身にも混在している。熱を通しても硬く締まらない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    アオスミヤキの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身、焼霜造り、ポキ)、揚げる(フライ、唐揚げ)、煮る(煮つけ)、煮る(煮つけ)、汁(みそ汁、潮汁)、焼く(塩焼き)
    アオスミヤキの刺身
    アオスミヤキの刺身 クロシビカマス(スミヤキ)に似た味わいである。季節にもよると思うが2月の個体は脂があるものの、極端なのりかたではなかった。
    水洗いして三枚に下ろす。頭部に近い部分には皮近くに細長い骨があるのはクロシビカマスに似ているので、後半を刺身にするといい。腹骨と血合い骨をとり、皮を引く。皮は二層になっているが、薄皮と中の皮ともに引くときれいな血合いが出てくる。血合いの上には雪のように脂がある。
    口に入れると脂の口溶け感と甘みが感じられる。身には白身らしい味わいが豊かに感じられ、とてもうまい。

    アオスミヤキのあぶりアオスミヤキの焼霜造り 皮は厚みがあって硬い。ただうま味は皮に多く、皮だけを食べても味わい深い。身にも脂が混在して口溶け感と甘みがある。水洗いして三枚に下ろし、小骨のない身体の中間部分から後半の血合い骨を取る。皮目をあぶって氷水に落として水分を切る。刺身状に切りつける。
    アオスミヤキのポキアオスミヤキのポキ 刺身などにするとどうしても余る部分が出る。この部分を余すところなく使うためにポキを作る。刺身などにして余った部分を細かく切る。ここでは沖縄県の島にんにくと合わせる。これをごま油、醤油と和える。辛味などはお好みで。また柑橘類がとても合う。
    アオスミヤキの内皮つき刺身アオスミヤキの刺身(内皮つき) 水洗いして三枚に下ろす。頭部に近い部分には皮近くに細長い骨があるのはクロシビカマスに似ているので、後半を刺身にするといい。腹骨と血合い骨をとり、皮を引く。皮は二層になっているが、写真は薄皮だけを引いたもの、内側の皮は厚く硬いが味がある。

    アオスミヤキのフライアオスミヤキのフライ 水洗いして三枚に下ろす。血合い骨をとり、切り身にする。塩コショウして小麦粉をまぶし、溶き卵にくぐらせる。パン粉をつけて揚げる。真半分に切ると液化した脂が溶け出してくる。パン粉のサクッとした中にとろりと溶け出してくる。非常においしい。
    アオスミヤキの唐揚げ 腹部の薄い部分などを唐揚げにしてみた。腹部は強い骨を抜き、水分をよくきる。適当に切って片栗粉をまぶしてじっくり二度揚げにする。サクッとした中に皮のねっとり感があり、身が柔らかく甘みがある。
    アオスミヤキの煮つけ 胸鰭などのあたりとかあらを煮てみた。適当な大きさに切り、湯通しする。冷水に落として表面のぬめりを取る。水分をよくきり、酒・みりん・醤油・水を沸騰したところに入れて煮る。醤油は控えめにして途中で加減をみるといい。煮ても軟らかく二層になっている皮がとても味わい深い。
    アオスミヤキのみそ汁 頭部を使ってみそ汁にする。頭部は適当に切る。湯通しして氷水に落としてぬめりを流す。水分をよくきり、水から煮出してみそをとく。皮や身から脂が溶け出してきて濃厚な味の汁になる。付着した身にもうま味があって非常に美味である。
    アオスミヤキの潮汁 中骨と腹鰭周りを使って汁に。中骨などは適当に切り、湯通しする、氷水に落として霜降りにし、水分をよくきる。水から煮出して酒と塩で味つけする。薬味にはつぶコショウを振る。驚くほど濃厚な汁になり、非常にうま味が強い。身にもうま味があり、御馳走である。
    アオスミヤキの塩焼き 水洗いして二枚に下ろし、頭部に近い方を切り身にする。振り塩をして1時間以上寝かせてじっくり焼き上げる。皮や身から染み出してきた脂で表面が泡立ち、唐揚げ状態になる。皮目に強い味があり、身はとろっとして柔らかい。
    アオスミヤキのムニエル 水洗いして三枚に下ろす。ここでは身の薄い腹部を切り身にする。水分をよく拭き取り、塩コショウする。小麦粉をまぶして多めのオリーブオイル(油はなんでもいい)でじっくりソテーする。バターを使うと濃厚すぎるので白ワインでデグラッセし、ソースとする。じっくりソテーすると皮目がかりっと香ばしく中はコロイド状に反液化したようになる。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/石田拓治さん(長崎県長崎市)
  • 主食材として「アオスミヤキ」を使用したレシピ一覧

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