田辺聖子の大坂風すき焼きを作ってみた
煮るのではなくて、最初はソテーするのだ
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学校に上がるために上京したので、東京暮らしも半世紀になる。
「すき焼き」は湯島や浅草で割り下(酒・砂糖・みりん・水などを合わせたもの)で煮て作るものをよく食べに行っていた。
故郷でも「すき焼き」を作っていたが、たぶん湯・砂糖・少量の酒の中で牛肉と野菜を煮て食べるというものだった。
田辺聖子の『春情蛸の足』(田辺聖子 講談社文庫)の「人情すきやき譚」に大阪風の「すき焼き」が出てくるが、食べたことがない。
液体で煮るのではなく、最初は焼いて作る「すき焼き」である。
大阪に電話(ケータイ)して、作り方を聞いた。
材料は牛肉、焼き豆腐(我が家にない)、ねぎ、春菊(ない)、白菜(夏なので買わない)、糸こんにゃく、焼き麩で、玉ねぎもいいよ、だった。
まずは鉄鍋(捨てたばかりなのでないのでステンレス鍋)で牛脂を炒めて、脂を出す。
ここですき焼き用の牛肉を焼く(ソテー)。
上から砂糖をたっぷり振りかけて砂糖が溶けたら醤油を回しかける。
いきなり牛肉を食べる。
