大阪名物、クマゼミの大合唱!
こんなにいては誰も太夫さんだとは思うまい
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1960年前後、故郷、徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)で、朝、木戸を開けると、裏山がじゃーーじゃーじゃーっ、というか、しーやぁーーしーやぁーーっ、という低く、重い音を建てていた。
「あれは、『おたゆうさん』じゃ」と教わるまで、山の音だと思っていた。
声の主、「太夫(たゆう)」とは、ボクの故郷ではクマゼミのことで、セミの中でも特別な存在だった。
市街地や家の周辺にもいるのが、ニイニイゼミやアブラゼミで、太夫さんは山に登らないといなかった。
子供にもとれるのがニイニイゼミ、アブラゼミで、ミンミンゼミやクマゼミはとれなかった。
昼日中はとれるというので、奥(山側にある家)のアンニャにとってもらったことがある。
大阪市内市街地ではアブラゼミはほとんどいないのに、クマゼミは木の枝のしだれるほどにとまっている。
クマゼミの大合唱は大阪名物のひとつである。
木津市場の前で、小学生が虫取り網を持って木を見つめている。
とった数を競いあっているのだ、という。
見ている間に2匹いっぺんに捕まえた。
ボクの故郷のクマゼミとなんとなく声も違うように思えるが、どう見てもクマゼミである。
車の行き交う街路樹にも普通に止まっていて、これじゃ「足軽」じゃな、と思ってしまう。
蛇足になるが、神奈川県小田原周辺や東京都の多摩地区でも、少ないながらクマゼミの声がする。
逆にたくさんいたアブラゼミの声を聞かなくなり、ミンミンゼミが増えていたりする。
これも温暖化のせいかのかも?
