小田原に行ったら「ごった煮」
一緒に煮ても種類ごとに味が違っている
![]()
漁港などに行くと、「ごった煮」が出てくることがある。
兵庫県淡路島では小振りの「あこう(キジハタ)」入りの、ちょっと贅沢な煮つけを食べているが、あれは明らかにお客用であって、売り物にならない魚を集めて作るのが「ごった煮」である。
水産生物は選択的にではなく、なんでもかんでも選り好みせず多種類食べる方が自然にも優しく、温暖化にもいい。
今回の魚は小田原魚市場、二宮定置で分けてもらったもので、イトヒキアジ、「すみやき(クロシビカマス)」、タカベ、タマガシラ、イボダイの魚類と、サルエビにニヨリミミイカの7種である。
比較的薄味で煮てみたら、種ごとに味が違っている。
思った以上にそれぞれが個性的である。
醤油味の中に種それぞれの味が浮かんでくる。
意外や小さなタマガシラの身自体の味がよかった。
タカベはタカベの味で小さいのに脂があり、同じく「すみやき」にも脂が感じられる。
イトヒキアジはアジ科特有の強いうま味があるし、身離れがいいのも魅力的だった。
イボダイは小さくてもやけにうまい。
ニヨリミミイカは小さすぎて行方不明になってしまったものの、サルエビの風味が煮汁にも他の魚にも影響を及ぼしている。
甲殻類は最小限でもとてもインパクトがあるのだ。
まことに「ごった煮」は楽しいのである。
売れない魚は全部集めて下ごしらえをする
![]()
今回の魚類は平均15㎝前後・重さ40gほどで、当然売り物にはならない。
イトヒキアジ、「すみやき(クロシビカマス)」、タカベ、タマガシラ、イボダイの魚類は水洗いして頭部を落とす。
あまりていねいに水洗いする必要はなく、おおざっぱに素早く行う。
湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。
水分を切る。
