タカベ(Yellowstriped butterfish)

Scientific Name / Labracoglossa argentiventris Peters,1866

タカベの形態写真

SL 22cm前後になる。背鰭は1。

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★

    知っていたら通人級

    ★★

    地域的、嗜好品的なもの

    ★★★★

    非常に美味
    分類
    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目タカベ科タカベ属
    外国名
    Yellowstriped butterfish
    学名
    Labracoglossa argentiventris Peters,1866
    漢字・学名由来
    漢字 鰖 Takabe
    由来・語源 「たかべ」は東京、、伊豆地方、伊豆諸島、高知県での呼び名。“たか”は漁村用語で岩礁域の意味。“べ”は魚を表す。
    地方名・市場名 地方名・市場名は長いため下部に移動しました。クリックでジャンプします。
    生息域
    海水魚。沿岸域の岩礁地帯の中層。
    八丈島、小笠原諸島、茨城県〜九州南岸の太平洋沿岸。若狭湾、兵庫県香住、島根県隠岐・浜田、鳥取県、山口県日本海側。
    [少ない]若狭湾〜九州北部。
    朝鮮半島南岸、済州島。
    生態
    ■ 産卵期は8月から10月。
    ■ 動物プランクトンを食べている。
    基本情報
    伊豆諸島が国内屈指の産地なので関東では夏の魚の代表的なもの。魚屋やスーパーの店頭に並ぶと夏が来たなと感じる。
    市場などでは4月、5月は走りの時季、6月、7月、8月が旬と考えている人が多い。面白いことに走りを喜ぶ関東にあっても、春のタカベはよしとしない。例えば4月に入荷しても「まだ早い」と手を出さない人が多い。
    三重県などでも揚がるが関東ほどには高値がつかないし好んで食べるということもない。
    基本的に焼き魚用の魚で、生食することはまずないにも関わらず高値がつく。
    夏の夕べなどに本種の塩焼きでビールは東京の夏の風物詩である。
    水産基本情報
    市場での評価 関東の市場には伊豆諸島、千葉県、静岡県などから入荷してくる。値段は高値安定。
    漁法 釣り、刺し網、巻き網
    産地 伊豆諸島(東京都)、千葉県、静岡県
    選び方
    味わい
    旬は初夏から夏
    鱗は小さく弱い。皮は比較的厚みがあり、しっかりしている。骨は軟らかい。
    血合いの色は鮮度が落ちると赤黒くなる。透明感はあるものの刺身にして美しくない。
    熱を通しても硬くならず、身離れがいい。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    タカベの料理法・調理法・食べ方/焼く(塩焼き)、煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)
    タカベの塩焼き
    タカベの塩焼き 水洗いしてよく水分を拭き取っておく。振り塩をして少し寝かせる。脂が強いので短時間では塩が馴染まない。これをじっくりと炎が上がらないように焼き上げる。この脂のすすで汚れないように焼くのが肝心。初夏の塩焼きは絶品。東京では夏の塩焼きではイサキよりも珍重、多少高値でも食べたくなる。


    タカベの煮つけタカベの煮つけ 漁師さんは煮つけにもしている。要するに作り置きできるという意味合いもあるのだろう。水洗いして切れ目を入れて湯通しする。これを酒、砂糖、しょうゆ、水で煮る。単に甘辛く煮ても、甘酢で煮ても美味しい。
    タカベの唐揚げタカベの唐揚げ 小振りのものなら唐揚げにしてもいい。脂ののったものよりもカラリと揚がる。ここでは開いてよく水分を切り、二度揚げにしている。サクサクとほとんど余すところなく食べられてとても美味。
    好んで食べる地域・名物料理
    加工品・名産品

    べんたの開きタカベの開き 三重県尾鷲市では「べんたの開き」。とれたばかりのタカベを開いて干し上げたもの。脂がのっていて焼く内から脂が染み出して表面が油で揚げたように褐色に染まる。強いうま味と豊かな脂が相まって実にうまい。
    梶賀のあぶり梶賀のあぶり 尾鷲市ではタカベを「べんた」という。春から初夏にかけてとれる「べんた」の幼魚を、桜、もしくは樫の木でじっくりとあぶり焼きにする。要するに燻煙することで保存性を高め、しかも好ましい香りをつけたもの。小振りの割りに骨が気にならず、風味豊かで非常に味わい深い。シングルモルトの上質のウイスキーなどに合わせるといいかも。
    釣り情報
    初夏から夏にかけて、千葉県外房から、伊豆諸島までコマセカゴつき方天秤仕掛け、オキアミエサなどで釣る。
    歴史・ことわざ・雑学など
    参考文献・協力
    協力/岩田昭人さん(三重県尾鷲市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『日本の海水魚』(岡村収、尼岡邦夫編・監修 山と渓谷社)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)
    地方名・市場名 [?]
    シャカ
    場所和歌山県串本 参考文献 
    タカベ
    場所東京都・伊豆諸島、神奈川県、静岡県下田、高知県須崎 参考文献など 
    ムギタオシ
    場所東京都伊豆大島野曽・差木地 サイズ / 時期小型 参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004) 
    カチョウ ホンカチョウ
    場所東京都八丈島 参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004) 
    シマウオ
    場所熊本 参考文献 
    ベント
    場所高知県柏島 参考文献 
    ベンタ
    場所三重県尾鷲市 
    ベントウ[弁当]
    場所徳島県海部郡海陽町宍喰『宍喰漁業協同組合』 
    ベットウ
    場所高知県宿毛市田ノ浦『すくも湾漁協』 
    トコヤ アジロ ホタ イボチ
    参考文献より。 
  • 主食材として「タカベ」を使用したレシピ一覧

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