今季初タカベは6月9日で下田産
夏だ! ビールだ! タカベだ!

初タカベは東京、もしくは関東だけの話だけど、夏の季語である。
上京したばかりのとき見た、塩焼きの炎が今も記憶に残る。
一緒にいた大人は、すぐにその炎の原因物質である魚を注文している。
未成年なのにボクもその魚、タカベをもらい、ビールを飲んだ。
八重洲口の狭い露地でも焼いている炎を見ているし、銀座でも見ている。
東京でタカベはそんな魚である。
一般家庭なので炎を上げて焼くことはできないが、表面に泡立つ脂はタカベそのものである。
非常に強い味で、独特の脂の風味も非常に強い。
身の味なのか、脂の味なのか判じ得ないところがある。
食べている限り、この強い味が口中を満たし続けるので、どうしてもビールが欲しくなる。
枝豆以上にビール、という魚はタカベ以外ではサンマだけだ。
毎年、「初タカベ 歳も半分 過ぎにけり、と思う。
初タカベはどこから来たか? と問う人多し

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に下田(静岡県下田市で伊豆半島の先端)からタカベが来ていた。
乱暴な荷の作りで、買うべきかちょっとだけ悩んだ末の、買いだ。
考えてみると、去年も下田産だった。