ムールガイのシェリー蒸でおしゃれなブランチ
フレンチと言うよりは、超原始的な料理と味
八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産でこれを量りにのせると、帳場で値段(㎏単価)がわからないので、「ムールいくら」と声が飛ぶ。
ムラサキイガイは、市場人総てがムール(ガイ)で、買い出し人も含めると百パーセント、ムールである。
標準和名なんて誰も知らない。
そしてボクも市場から帰宅して、トレビアーンと言いながら、ムールガイのシェリー蒸を作り、バゲットと合わせてブランチにする。
貝から出て来た液体で重くなったバゲットがたまらぬうまさ
今年になって、この蒸したての二枚貝でブランチを何度もやっている。
ムールガイはくせがなく、最初は身(軟体部分)の甘味が口に広がり、咀嚼すると貝らしいおいしさが、ドバっと口の中の隅から隅へと広がる。
蒸し上げたときの汁にバゲットをどっぷり浸してかぶりつくと、口の中がなにがなんだかわからない、ようになってしまう。
これを、ムールガイの、カンブリア爆発という。
たったグラスいっぱいだけど、ここに群馬県の甘ーい、群馬県中之条町の三山ワイン白をば流し込む。
昼間のワインは熱中症対策には、ならないかも知れぬが、昼寝への誘いとなる。
この暑さでは昼寝でもせなー、やってられまへん。