和歌山の美トンボのポキ丼は簡単しかもうまし
美しすぎて困るくらいに美トンボである
和歌山のドラマー、御所豊穂さんに美トンボを送って頂く。
今流行りの少年隊とか、ボクが唯一ちゃんと見る番組の鈴木愛理のような、といったらいいだろうか、全長50cm弱のとても美しい個体である。ピチピチしている。
ちなみにマグロ類の若い個体を探している。今回のは2歳だが、できれば、1歳、0歳も欲しい。
以上の続きである。
マグロ類の小型は江戸時代には高級魚だった可能性が高い。よく、「マグロは安かった」とあるが、この場合の「マグロ」は比較的大形のクロマグロのことで、現在の2㎏、3㎏、あえていうと10㎏以下のメジサイズは決して安くはなかったのだ。
天保期に江戸の魚河岸に大量のマグロが水揚げされるという異変が起こった。このときマグロが暴落する。とても堅実な、ある意味ケチで有名な、南総里見八犬伝を書いた滝沢馬琴が2尺のマグロを買っている。このサイズは江戸時代には「まぐろ」ではなく「めじか」と呼ばれるサイズで江戸っ子好みだったのだ。
この小型のマグロ類は決してまずくはない。脂はないけど味があるのだ。ついでにビンナガマグロはクロマグロよりも水っぽく柔らかい。「水っぽい=まずい」という短絡的なことを言う人がいるが、明らかに無知だと思う。水分が多くても味のいい魚は少なくないのだ。
材料の少なさが簡単に繋がるのだ
最近、飯がやけにうまい。白い、白いサンゴ礁ではなく、白い飯がうますぎて困る。
お昼ご飯は必ず、白飯なのだけど、酒を抜く日は夕方も白飯ということがある。自宅飯はほぼ100パーセント魚飯なので、このビンナガマグロ特小をまたまた飯の友にした。
さて、今回は三枚に下ろして血合いを切り取り、様々な料理を作った。背の方の皮目の厚み5mmほどをすき取り、中心部分を細かく切る。
これににんにく、ねぎ、醤油、ごま油を加えて和える。
作り方は切って混ぜるだけで完成
かしゃかしゃっと大雑把に和えるだけでいい。
ていねいに和えると、不思議なことにおいしくない。
ちなみに今回は辛味を使わなかった。
これはボクのお腹の具合からであり、一味唐辛子とか柚子胡椒とか、好きなものをプラスするといい。
ポキはご飯にも合うし、パンにも合うし、酒にも合う
これこそがもっとも基本的なポキである。
あとは野となれ山となれで、トマトを加えてもいいし、好きな香りのある野菜を入れてもいい。
ボクはダメだがパクチーってのもありだろう。
ポキは非常に簡単かつ数分で作れる。こんな便利な料理はない。