塩釜産本マ、昨日のぶつ、今日ののり包み
本マのづけをのりとご飯で包んでまずいわけがない

本マの「ぶつ」を「づけ」にしたものなので、最近の小学生曰く鉄板のうまさ、である。
本マの比較的控えめな酸味が醤油で引き出されているし、うま味だって調味料と一緒になって強くなっている。
そこにマグロの筋のほどよい噛み応えが来る。
これを明石海峡の焼きのり(スサビノリ)とご飯で包むだけの手抜き料理だけど、あっと言う間の大御馳走とあいなる。
ちなみに焼きのりは一昨年頂いた明石の初摘み。
一昨年から去年、今年にかけて焼きのりを、いただきすぎて、やっと底が見えてきた。
明石浦漁協の焼きのりはとてもおいしかったと言っておきたい。
ついでにボクは故郷、徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)でいちばん不器用ものと言われた男なので、のり巻きが作れない。
なので、のり包みとなる。
昔好きだった皮汁を、今じゃ重すぎて持て余す

一緒に作ったのが、皮汁である。
昔、好きだったのでときどき作っていたが、最近、味が重すぎる。
鱗下の皮は脂の層でもあるので、脂汁でもある。
これが大好きでよく作っていたときは、都心に毎日のように出ていた。行き帰りの重労働のせいで、このようなものが好きたっだのかも。
最近、鶏ガラスープの昔ながらの中華そばは食べられるけど、今どきのラーメンが食べられないのと同じだ。
それでもこの脂っぽい汁がうまいとぞ、思う。
これがボクのある日の昼ご飯である。
これで、いくつ料理を作ったやら。
尾近い本マ1㎏は、非常に安い買い物なのである。
のり巻きが作れないので作る、のり包み

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産はマグロも扱っているので、1本が半分になり、半分をまた半分に切る。これで4分の1本だ。
この4分の1本をコロ(数等分)に切り、料理店に売る。
今も未来も、我が家は赤貧なのでいちばん尾に近い部分を、交渉して買った。
これで4日間、ぶつブツぶつブツを造る。
筋が多い部分なので、筋をできるだけ避けて適当に切るだけ。
以上は「ぶつ」で、食べ残しを醤油・少量のみりん、にんにく、しょうがなどの地に漬け込むと、「づけ」になる。
これを翌日、のり1枚を広げた上に5勺のご飯を乗せて伸ばし、づけを真ん中にして、わさびをつけて包む。