アカナマコのこのこのこの子の口開け
中にたっぷりオレンジ色の子

1月31日、小田原魚市場にあったアカナマコには「このこ」がたっぷり入っていた。
「こ」はナマコのことで、「こ」は「子」で卵巣のことである。
消化管がほとんどなく体いっぱいに卵巣を抱えていたので、消化管は掃除して一緒に塩で和えた。
産卵前なので卵巣が大きくて消化管は小さくて短い

ちなみに塩辛を作るとしたが、塩水で泥などを流し、水分をきり、包丁で刻んで、塩を加えるだけなので、料理以前の料理でしかない。
塩が馴染むために10日ほど寝かせて、少しずつ食べ始める。
進めるのは、箸でとんとんとしてなめる、だ

塩辛のたぐいなので少しずつ、少しずつ酒の肴にする。
確か『さんまの味』の東野英治郎がやったような、箸でとんとんとして食べるやり方である。
けち臭いが、「このこ」を味わうにはいちばんいいと思っている。
苦甘くて、口全体をすぼませるような不思議な味は、アカナマコ本体にはない。
しかも日本酒あっての味である。
今回は新潟県上越市の『雪中梅』のいちばん安いのと合わせたが、「意外においしいな雪中梅」と感じたのは、「このこ」のせいかも。
アカナマコを分けてくれた、さんの水産さんに感謝!
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