2024-10-22 掲載コラムおとなのさかな学・ちょっと専門的ですが 男鹿半島沖のサバはマサバか、ゴマサバか? シェア ツイート マサバ、ゴマサバ問題にはいつも悩まされているクリックで閉じます近藤亮さん(第八松宝丸 秋田県男鹿市)に秋田県男鹿半島沖の魚を送っていただいた。 中にマサバかゴマサバか判然としないものが含まれていた。 尾叉長34cmなので3歳くらいだろう。ゴマの模様はほとんど見られないが、時間をおくと微かに見えてくる。仕方なく背鰭1〜9の基底長と尾叉長を計る。11.8〜12.3%で、痩せすぎていることを考慮して、マサバとしたが、首折りをしているので測定が難しかった。 激的な痩せ方の原因はなんだろうクリックで閉じますなぜ痩せているんだろう? これも不思議だ。 6月に産卵に加わったとしても、もう産卵のダメージは癒えているはず。 産卵以外にも激的に痩せるなんらかの原因があるのかも。 日本海も西部にはマサバとはっきりわかる固体がいるが、前回青森県の深浦の固体は曖昧で、計測した限りではゴマサバだった。両種には曖昧な個体が存在していて、まことに悩ましい。 ということで今回の男鹿半島沖のサバは曖昧なまま料理した。 ■第八松宝丸は秋田県男鹿市で、赤テリ(ウスメバル)、マダラなどの釣りを行っています。