明石浦サワラで自分に作る照り焼き弁当
弁当は甘辛塩っぱくなければならない
2㎏ものの片身を焼き物に使うと、かなり食べでがある。
取り分け、尾に近い方が、中途半端だけど味があった。
ここを同じように照り焼きにする。
時刻はまだ午前7時過ぎである。
朝ご飯はおまんじゅうなので、昼飯用に弁当を作る。
楕円形の弁当箱の最長部分は16cm、アルマイトではなくステンレス製だ。
お菜を入れる部分がご飯に対して大きいことなど、新しい証拠だろう。
ご飯を詰め込んで、甘い甘い卵焼き(卵・水溶き片栗粉少々・砂糖・白醤油少々)、ローゼルの塩漬け、ハヤトウリの漬物を詰め込む。
ご飯の上に焼きたての照り焼きをのっけて、たれをちょんちょんと散らす。
これにて出来上がりである。
食べるまでの6時間が長いなんてもんじゃなかった。
テレビをつけると西田敏行の死を伝えていた。
同級生と一緒に見た林美雄と一緒だった番組が、とても変で印象的だったことが想い出された。
なんて、ぼんやり思いながらも、照り焼き弁当に心は持って行かれる。
なんて、ぼんやり思いながらも、タレをもっとかければよかったかもとも思った。
まあサワラの照焼は史上最強のご飯の友だ。
しかも弁当箱に入った飯も最強じゃないだろうか。
甘い甘い卵焼きも、柚子をの香りをつけたハヤトウリも、梅干し代わりのローゼルもよし、だ。
弁当2つ作っとけばよかったなー。
明石のサワラの焼き物に惚れました
八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に「浦」というタグのついたサワラが来ていた。体長65cm・2㎏なので正確には「やなぎ」サイズである。
このサイズは微妙である。もう一回り大きければいいのだけど、いかなサワラの旬とはいえども、必ずしも脂が乗っているとは限らない。
隣には3、4㎏サイズがあって、当然、売れ行きがいい。
さすがに「やなぎ」で、産地不明では手が出ない。
触った感じと値段の安さから「浦」にする。
支払いをしていて、「浦」の下にある文字に目をこらしてやっと産地がわかった。
なんと兵庫県明石市、明石浦漁協ではないか。
この「浦」はやめたほうがいいよ、といいたい。
ほんの10年前まで、関東では流通上、「明石」すら知名度が低くかったのだ。
やっと「明石」の知名度を上げたのに、「明石」を消したらあきまへん。
さて、この「浦」サワラの大方を焼き物にした。
中でもサワラの定番料理、照り焼きは名状しがたい味だった。
三枚に下ろして切り身にする。
水分をよくきり、振り塩の手間をはぶいて、いきなりみりん4・醤油1に1時間程度漬け込む。
一度水分を切り、漬け込んだ地にみりんの4分の1の醤油を加えてタレにする。
7分通り焼き上げて、タレを塗りながら仕上げる。
■舵丸水産は、一般客に優しく、水洗い・下ろしなどをやってくれるので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。