80mm SL 前後になる。殻高はやや低いものと高いものがある。表面はぶつぶつしていなくて、薄い褐色の地に赤褐色の放射状の模様があるものと、上部は胡麻状の褐色の斑点があり裾にかけて赤褐色の網目状の模様のあるものがある。
マツバガイの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
腹足綱前鰓亜綱カサガイ目ヨメガカサガイ亜目ヨメガカサガイ科ヨメガカサガイ属外国名
学名
Cellana nigrolineata (Reeve,1839)漢字・学名由来
漢字 松葉貝
由来・語源 『目八譜』(武蔵石寿著、服部雪斎ほか画 弘化2年[1845])より。貝殻にある筋状帯が松葉を思わせるため。Reeve
Lovell Augustus Reeve (ロベル・オーガスタス・リーブ 1814-1865)、イギリス。貝類学者。
目八譜
1843(天保14)、武蔵石寿(武蔵孫左衛門)が編んだ貝の図譜のひとつ。図は服部雪斎が描く。武蔵石寿は貝類を形態的に類別。1064種を掲載する。現在使われている標準和名の多くが本書からのもの。貝類学的に非常に重要。地方名・市場名
生息域
生態
潮が満ちたとき、夜間などに微少な植物(海藻)などを求めて、1日に2〜3メートル移動する。基本情報
カサガイはその名の通り笠を伏せたような形をしている。
国内で食用となっているのはマツバガイ、ベッコウガサ、ヨメガガサの3種。
海辺の潮間帯や潮間帯上部に普通に見られるもの。
漁村にとっても換金することはなく、子供や老人が採取するもの。
春の磯遊び(浜下り)などでとり、海辺でみそ汁の具になる。
現在でも海辺で細々と利用されており、少ないながら産地周辺で売り買いされている。
流通する水産物ではなく、磯などで採取するもの。
古くから磯遊びなどでとって家庭で味覚を楽しむもの。
海辺などでは磯物ともいう。
要するに換金できない海産物のひとつ。水産基本情報
市場での評価 ほぼ流通しない。
漁法 採取
主な産地選び方
原則的に生きているもの。味わい
旬は不明
足は食感が良く、クセがない。
ワタはやや旨みを感じるが物足りない。
小石などを噛んでいることがある。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/橋本歩(愛媛県八幡浜)
『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『水産無脊椎動物Ⅱ 有用・有害種各論』(奥谷喬 恒星社厚生閣)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)