体長1.5m TL 前後になる。紡錘形で細長く頭部は小さい。体に薄い横縞、もしくは黒褐色のドット柄があるものと非常に薄いか、ドット柄のほとんどないものもある。臀鰭がある。第一背鰭は腹鰭よりも前。瞬膜〈まぶた〉がある。腹鰭は第一背鰭よりも後方、臀鰭起部は第2背鰭基部より後方から始まる。
ドチザメの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
![体長1.5m TL 前後になる。紡錘形で細長く頭部は小さい。体に薄い横縞、もしくは黒褐色のドット柄があるものと非常に薄いか、ドット柄のほとんどないものもある。臀鰭がある。第一背鰭は腹鰭よりも前。瞬膜〈まぶた〉がある。腹鰭は第一背鰭よりも後方、臀鰭起部は第2背鰭基部より後方から始まる。](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1272/Thumb630/20120608586.jpg)
![体長1.5m TL 前後になる。紡錘形で細長く頭部は小さい。体に薄い横縞、もしくは黒褐色のドット柄があるものと非常に薄いか、ドット柄のほとんどないものもある。臀鰭がある。第一背鰭は腹鰭よりも前。瞬膜〈まぶた〉がある。腹鰭は第一背鰭よりも後方、臀鰭起部は第2背鰭基部より後方から始まる。[85cm TL・3.052kg]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1272/Thumb630/20240510558.jpg)
![体長1.5m TL 前後になる。紡錘形で細長く頭部は小さい。体に薄い横縞、もしくは黒褐色のドット柄があるものと非常に薄いか、ドット柄のほとんどないものもある。臀鰭がある。第一背鰭は腹鰭よりも前。瞬膜〈まぶた〉がある。腹鰭は第一背鰭よりも後方、臀鰭起部は第2背鰭基部より後方から始まる。[85cm TL・3.052kg]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1272/Thumb630/20240510562.jpg)
![体長1.5m TL 前後になる。紡錘形で細長く頭部は小さい。体に薄い横縞、もしくは黒褐色のドット柄があるものと非常に薄いか、ドット柄のほとんどないものもある。臀鰭がある。第一背鰭は腹鰭よりも前。瞬膜〈まぶた〉がある。腹鰭は第一背鰭よりも後方、臀鰭起部は第2背鰭基部より後方から始まる。[85cm TL・3.052kg]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1272/Thumb630/20240510567.jpg)
![瞬膜〈まぶた〉がある。](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1272/Thumb630/20240510571.jpg)
![尾柄部にくぼみがない。](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1272/Thumb630/20240510573.jpg)
![歯は中央の峰が尖り、左右に小さな峰がある。](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1272/Thumb630/20240510580.jpg)
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珍魚度・珍しさ
★★★
がんばって探せば手に入る魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★
食用として認知されていない味の評価度
★★★
美味
分類
顎口上綱軟骨魚綱ネズミザメ上目メジロザメ目ドチザメ科ドチザメ属外国名
学名
Triakis scyllium Müller and Henle,1841漢字・学名由来
漢字 奴智鮫 Standard Japanese name / Dochidame
由来・語源 神奈川県三崎での呼び名。語源は不明だが、黒い斑紋のことではないかと思っている。
〈メジロザメ科Triacis,M. & H. scyllium,M.&H. カツタイザメ 『内村鑑三の魚類目録(1884年/明治17、未発表)について』(時田●(文字不明)、小林喜雄 北海道大學水産學部研究彙報)〉
〈めじろざめ類亜族ほしざめ TRIACIS,M. & H. scyllium,M.&H. コロザメ 東京市場・相模〉『帝国博物館天産部魚類標本目録.帝国博物館』(石川千代松・松浦歓一郎 1897/明治30年)
〈横口目星椎亜目ホシザメ科ドチザメ屬 ドチザメ Triakis scyllium Müller et Henle〉『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)地方名・市場名
生息域
海水魚。内湾の砂地や藻場、汽水域にも入る。
青森県〜九州の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、八丈島。
朝鮮半島南岸・西岸、渤海、黄海、台湾、中国東シナ海沿岸。生態
ー基本情報
本州以南の浅場に普通に見られる中型のサメである。ホシザメなどと一緒にとれるが、本種はあばた模様があることが多く、やや大型であるため見分けやすい。
また、サメというと危険だという誤ったイメージを持つ人がいるが、本種はいたっておとなしい。
定置網や刺し網で揚がるが、食用とする地域としない地域にくっきりと分かれる。食用としている地域は西日本に多く、湯引きなどにして味がいいので人気がある。
主に西日本で食用となり、総菜類としても流通する。
珍魚度 珍しい魚ではないが、一般的な食用魚ではないこと、またやや大型の魚なので出合うことは難しい。水産基本情報
市場での評価/東日本ではほぼ流通しない。西日本では食用となり、比較的安いが流通する。
漁法/定置網、刺網
産地/選び方
触って張りのあるもの。表面に粘液などのあるもの、臭いものはダメ。味わい
旬は晩春から初夏ではないかと思っている。
皮が硬くザラザラしている。骨は柔らかい。
活け締めは身に透明感があり、まったくクセがない。生ではなく日を通してこそ味が出る。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ドチザメの料理・レシピ・食べ方/煮る(湯引き、煮つけ)、揚げる(唐揚げ)、焼く(つけ焼き)、生食(刺身)ドチザメの湯引き もっとも基本的な食べ方だ。ドチザメは鮮度が悪くない限り臭味はない。むしろ淡泊すぎるくらいだ。ゆでると食感が出るが、ここに辛子をきかせた酢みそがくると抜群においしくなる。暖かい時季にとてもいい酒の肴である。クリックで閉じます
頭部を落として丸のまま軽くゆでる。冷水に落として表面のざらざらした鱗をこそげ落とす。大きい魚なので三枚に下ろし、刺身状に切って湯引き、氷水に落として水分を切る。辛子酢みそを添える。
ドチザメの煮つけ 内臓を包んでいる部分は煮て硬く締まることがなく、柔らかい。非常に淡泊で上品な味わいで醤油で煮るとうま味が引き立つ。クリックで閉じます
水洗いして三枚に下ろす。腹部のみ切り取り、湯通しする。鱗をこそげ落とし、水分をよくきる。酒・砂糖・醤油・水で煮る。ドチザメの唐揚げ 魚というよりも鶏のささみに近い食感である。揚げても柔らかく、表面の香ばしさと対照的でおいしい。コショウをきかせるとウイスキーに合い。醤油を垂らすとご飯にも合う。クリックで閉じます
水洗いして下ろす。料理したときの切れ端や腹の薄い部分を集めて適当に切る。軽く振り塩をして少し置き、水分をよく拭き取り片栗粉をまぶして揚げる。好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/宇田水産(静岡県熱海市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)