ツメナガオニテッポウエビ

Scientific Name / Alpheus longiforceps Hayashi & Nagata, 2002

ツメナガオニテッポウエビの形態写真

体長7センチ前後になる。ハサミ状になった第一胸脚(大鉗、小鉗)が特徴で尾の近くに黒い斑文がある。
ツメナガオニテッポウエビの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
体長7センチ前後になる。ハサミ状になった第一胸脚(大鉗、小鉗)が特徴で尾の近くに黒い斑文がある。後部、側面の斑紋がくっきりはっきりしている
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    節足動物門甲殻亜門軟甲綱(エビ綱)真軟甲亜綱エビ上目十脚目抱卵亜目コエビ下目テッポウエビ科上テテッポウエビ科テッポウエビ属

    外国名

    学名

    Alpheus longiforceps Hayashi & Nagata, 2002

    漢字・学名由来

    漢字 爪長鬼鉄砲蝦
    由来・語源 小鉗(小さな方のハサミ)の爪の部分が長いテッポウエビという意味。
    テッポウエビは大鉗(大きな方のハサミ)をパチンと動かしてジェット水流を起こす。このときパチンと明確な音がするため。

    地方名・市場名

    カチエビ
    場所香川県観音寺市 備考カチっという音を立てるためか。 

    生息域

    海水生。詳細は不明。瀬戸内海。

    生態

    オニテッポウエビと生息域が重なるのではと思う。
    浅い砂地でハゼと共生している。
    オニテッポウエビとツメナガオニテッポウエビは非常に似ていて、同定には注意するべきだ。

    ツメナガオニテッポウエビとオニテッポウエビの見分け方
    ツメナガオニテッポウエビの大きい方のハサミツメナガオニテッポウエビ
    ツメナガオニテッポウエビの大きい方のハサミ
    オニテッポウエビの大きい方のハサミオニテッポウエビ
    オニテッポウエビの大きい方のハサミ

    基本情報

    香川県観音寺市などではゆでて食用にしている。
    殻が柔らかく身に甘みがあるのでおやつ的な感覚で楽しめる。

    水産基本情報

    市場での評価 山地周辺でのみ出回るもの。安い。
    漁法 底引き網
    産地 香川県

    選び方

    味わい

    旬は初夏
    はさみが硬いものの腹部は柔らかく殻ごと食べられる。
    みそ汁などにしてもいいだしがでる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法
    ゆでる、煮つけ、みそ汁
    ●料理はオニテッポウエビと共通。


    茹でたツメナガオニテッポウエビゆでる ゆでると赤くきれいで、腹部に甘みがある。
    カチエビの煮付け煮つけ 甘辛く煮つけにしてもいい。エビの甘みとみりんなどの甘味があいまって美味しい。
    ツメナガオニテッポウエビのみそ汁みそ汁 小型のエビなのでみそ汁にしてもいいだしが出る。

    好んで食べる地域・名物料理

    香川県観音寺市

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    香川県観音寺市観音寺地方市場伊吹漁協組合本間さんから
    協力/駒井智幸(千葉県立中央博物館)、齋藤暢宏
    『甲殻類学』(朝倉彰編著 東海大学出版局)
  • 主食材として「ツメナガオニテッポウエビ」を使用したレシピ一覧

関連コンテンツ