キヌカツギバイ
殻長8センチ前後になる。貝殻は非常に薄くもろい。貝殻の表面に短い毛が筋状に規則正しい間隔で円周を巻いている。
魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
海水生。北海道南岸、北海道東北岸、オホーツク沿岸。
水深80メートル前後〜400メートル前後。
生態
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基本情報
関東にはほとんど入荷してこない。
北海道羅臼などで主に秋にとれる。
希に入荷しても、一般的な小売り店に出ることは希。
非常に味のいい巻き貝。
水産基本情報
市場での評価 入荷は希。値段は安い。
漁法
産地 北海道
選び方・食べ方・その他
選び方
貝殻がもろく壊れていることが多いので、足などに触れてよく反応して動くもの。粘液などがあまり出ていないもの。
味わい
旬は秋(入荷時期)
貝殻は薄くもろい。
歩留まりはいい。
テトラミンはなく、唾液腺除去の必要はない。
クセのない味わいで熱を通しても硬くならない。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
調理法
塩ゆで、煮る
塩ゆで 単に塩味だけでゆでても非常に美味。酒を加えてもよい。個人的には10分以上ゆでているが、まったく硬くならない。
煮る 薄い醤油味で煮ても、こってりと甘辛く、煮てもうまい。
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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■入荷は希
北海道の日本海側をのぞく地方に棲息している。貝殻に筋状に白い毛が生えていて見分けやすい。
写真のものはラウスバイとの入会である。この荷主の『鈴木シーフーズ』というのが正確な産地は不明である。
入荷は秋が多くて、見る限りすべて鈴木シーフーズからのもの。貝殻に毛が生えているために、人気がないもようだが、これが煮て非常にうまい。箱には「毛バイ」と書かれる。
■煮たり、酒蒸しにすると身に甘味があり味はとてもいい。これほどうまい貝であるのに人気がなく値段も安い。もったいないこと甚だしい。
●オホーツク産。鈴木シーフーズ